(画像: DeNAの発表資料より)

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 ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)は19日、渋谷区立の小学校でタブレットを使用した学習アプリ「プログラミングゼミ」の実証研究授業を実施することを発表した。渋谷区立千駄谷小学校をプログラミング教育のモデル校に選定し、1、2年生に向けて約半年間、全10回のプログラミング授業を実施する。渋谷区が児童と教師に配布したタブレット全台にアプリが導入されるという。

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 「プログラミングゼミ」は、DeNAが14年より開始した佐賀県や神奈川県の公立小学校を対象に行ったプログラミングの研究授業を通じて開発された。子供たちの使用感や教員の意見を参考に、小学校低学年の子供たちが楽しく手軽にプログラミングを体験できるよう設計されているという。

 学習内容はビジュアルを重視し、ブロックを組み合わせたパズルからオリジナル作品の制作まで、基礎から応用のプログラミング技術を分かりやすく学ぶことができる。子供たち自身が描いた絵がアプリに落とし込こまれ、最終的には動き出すことから、好奇心旺盛な子供たちの制作意欲を喚起するという。

 オフラインでも使用できることから、学校のみならず家庭や塾などあらゆる環境で利用することが可能。iOS、Android、およびWindows搭載端末であれば、PCやスマートフォンなど様々なデバイスで使用することができる。

 日本の小学校では2020年度からプログラミングを使った授業が必修化される。その背景には、IoTやAIなど来るべき「第4次産業革命」に向けて、人口減少が進み高齢化が進む日本においては、IT技術を通じた「プログラミング思考」が必要不可欠という考えがある。

 DeNAとしても、子供たちが早い段階でプログラミングの原体験を持つことで、IT技術に強い人材になるだけでなく、プログラミング技術を通じた発想力や創造力、高い思考能力を習得することが重要としている。

 既に海外ではイギリスやロシアではプログラミングが必修科目とされ、アメリカでは州ごとに、韓国でも選択制などによりプログラミング教育が導入されつつある。イギリスでは国からの補助も手厚く、小学校から高等学校までIT教育を系統的に学習できるよう注力しているという。

 一方で、教える側の人材不足という課題もある。世界共通の課題として、教員側が知識の習得に追い付いていないというのが実状だという。こうしたことから本学習アプリのように、子供にも教える大人にも分かりやすい教材の質が高まることは、IT教育の未来を考えるに大いに歓迎をしていきたい。