【J1ピックアッププレビュー】順位関係なしの好カード、意地を見せるのは《浦和vsG大阪》

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▽浦和レッズとガンバ大阪という東西の雄が22日に埼玉スタジアム2002で行われる明治安田生命J1リーグ第30節で激突する。

◆中位に沈む名門対決

▽テーブル上は前節終了時点で浦和が7位、G大阪が10位。ピックアップするには寂しい順位に沈んでいるものの、近年のJリーグやカップ戦で数々のタイトルを争い合ってきたことを考えれば、注目せずにはいられない名門対決だ。ちなみに、G大阪の本拠地である市立吹田サッカースタジアムで行われた前回対戦は1-1のドロー。直近のリーグ戦における埼玉スタジアム2002を会場にした戦いだと、浦和が2連勝中のカードとなる。

◆ACL効果でムード“良好”〜浦和レッズ〜

▽リーグ戦7位に沈む浦和だが、ムードは悪くない。このミッドウィークに行われたAFCチャンピオズリーグ(ACL)2017準決勝2ndレグで、FWフッキとMFオスカルの両ブラジル代表選手を擁する上海上港(中国)に完封勝利(1-0)を収め、10年ぶりの決勝進出。激戦の反動や中3日で今節を迎える選手の疲労具合が気がかりなところだが、来シーズンのACL出場権獲得に向けて、士気は高まるばかりだ。ACLファイナル進出の力をリーグ戦でも示したいところだ。

◆長谷川体制発足後“最悪”〜ガンバ大阪〜

▽対するG大阪は長谷川健太監督就任後、最悪の状況だ。クラブは今シーズン限りでの長谷川監督退任発表後、現在まで公式戦8試合勝ちなし。ホーム戦5連敗となる0-1で敗れた前節のアルビレックス新潟戦後、クラブ上層部が長谷川監督と緊急会談を開く始末だ。また、新潟戦で負傷交代したDFオ・ジェソクの離脱により、台所事情も更に困窮。正直、ポジティブな要素を見つけるのが難しい。今回の浦和戦は、クラブとしての意地が問われる一戦になりそうだ。

◆守備面が明暗を分ける?

▽この一戦の勝利の行方を左右しそうなのが両クラブのディフェンス面だ。G大阪を迎え撃つ浦和だが、現在はクラブワーストのホーム戦11試合連続失点中。また、今シーズンのリーグ戦におけるクリーンシート数でも、18チーム中ワーストの「3」しか記録していない。対するG大阪も現在、リーグ戦15試合連続失点で、2011年に記録した18試合連続失点のクラブワースト記録に迫る勢い。攻撃陣にタレントが多く集う両者だが、守備面が明暗を分けそうだ。

【予想スタメン&フォーメーション】

◆浦和レッズ(4-1-4-1)
(C)CWS Brains,LTD.
GK:西川周作

DF:遠藤航、阿部勇樹、マウリシオ、槙野智章

MF:青木拓矢、ズラタン、柏木陽介、矢島慎也、高木俊幸

FW:興梠慎三

監督:堀孝史

▽上述のとおり、浦和は上海上港との激戦から中3日でG大阪戦を迎える。そういった点を鑑みると、ローテーションが施される可能性が高い。GK西川周作や、MF柏木陽介、MF青木拓矢、MF阿部勇樹、FW興梠慎三ら主軸をそのままに、上海上港でベンチスタートだったFWズラタンや、出番のなかったMF矢島慎也、MF高木俊幸が先発メンバー入りを果たすことになりそうだ。

◆ガンバ大阪(4-3-1-2)
(C)CWS Brains,LTD.
GK:東口順昭

DF:初瀬亮、三浦弦太、今野泰幸、藤春廣輝

MF:中原彰吾、倉田秋、井手口陽介、遠藤保仁

FW:赤崎秀平、ファン・ウィジョ

監督:長谷川健太

▽対するG大阪は、勝てていない状況を考慮しても、何かしらメンバー変更の余地があるだろう。18日の紅白戦で、DF初瀬亮、MF中原彰吾、FW赤崎秀平らが主力組でプレーしており、この浦和戦で先発機会が巡ってきそうだ。また、前節を出場停止で欠場したMF倉田秋も先発復帰の見込み。布陣においては、紅白戦で試された中盤ダイヤモンド型が用いられる可能性がある。

【キープレーヤー】

◆FW興梠慎三(浦和レッズ)
(C)CWS Brains,LTD.
▽浦和のキープレーヤーは、19ゴールで得点ランキングトップに立つ興梠だ。直近リーグ戦5試合で4ゴールと点取り屋としての働きだけでなく、スペースを突く動き出しや、起点となるプレー面も好調。チームの攻撃面をリードする存在として凄味を増すばかりだ。今節は浦和加入後、J1での過去6度の対戦で一度もゴールを挙げられていないG大阪が相手。個人としてもゴールという結果にこだわりたいところだ。

◆MF倉田秋(ガンバ大阪)
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▽対するG大阪の注目選手は、出場停止明けの倉田だ。前節こそ出場停止処分で欠場したものの、その試合を除けば、今シーズンのリーグ戦全試合に先発出場。ゴール数においても、ここまで8ゴールと2011年に記録したキャリアハイの10ゴールに迫る。その中、日本代表として臨んだ10月の代表戦では、A代表初ゴールを含む2戦2発をマーク。ゴールへのイメージは良い。苦境のチームを救う活躍に期待したい。