「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメ映画は『ロキシー』『コードギアス 反逆のルルーシュ 興道』

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 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、編集スタッフ2人がそれぞれのイチオシ作品をプッシュします。ほか週末公開作は、『ミックス。』、『斉木楠雄のΨ難』、『あゝ、荒野 後篇』、『婚約者の友人』、『アトミック・ブロンド』など。

参考:恋愛映画が突然、ヴァイオレンス映画に? 変てこ映画『ロキシー』に漂う、90年代Vシネの雰囲気

■『ロキシー』

 数年前とは見違えるような強いチームになり、CSを戦う姿を観るだけで涙目になっている横浜DeNAベイスターズファンの石井がオススメするのは『ロキシー』。

 『ジェーン・ドウの解剖』にはじまり、『アイム・ノット・シリアルキラー』、『ブラッド・スローン』と異質の作品を送り出し続けてきた松竹エクストリームセレクション。その第4弾となる本作は、まさに“エクストリーム”な怪作です。

 一昨年に公開され、映画ファンを熱狂させた『マッドマックス 怒りのデス・ロード』。シャリーズ・セロン演じるフェリオサ隊長と共に、支配者・イモータン・ジョーから逃げる5人の妻たちが印象に残っている方も多いはず。その妻の中でもひときわ戦闘体制バッチリ、ショートカットの格好良すぎる女性トーストを演じたのが、本作の主演を務めるゾーイ・クラヴィッツです。

 物語はギャング風の男たちに追われるクラヴィッツ演じるロキシーの逃亡シーンから始まります。なにやら訳ありな男・ヴィンセント(エミール・ハーシュ)が助けたことから、ふたりはヴィンセントの故郷で過ごすことになり、次第にふたりは惹かれ合い……だが、ふたりの抱える過去がそれを許さずーー。というなんだか既視感もあるストーリーではあるのですが、“お決まりの話”と思って見ていると、それを許さないとばかりに“突然”が連発されていきます。

 突然ラブシーンがはじまり、突然アクション(しかもそこまでやるかというほどの残虐さ)がはじまり、突然大量の血が飛び交い、突然ある人物の“覚醒”がはじまり、という感じで、ストーリーに細かい理由付けはいらん!とばかりに映画は進んでいきます。登場人物たちの行動原理に「?」が出る方も多いとは思うのですが、勢いと雰囲気のゴリ押しで、見ていると思わず納得してしまうから不思議です。

 寂れた田舎町のバー、そこに女目当てでやってくるギャング風の男、ヴィンセントが兄と始める自動車修理屋、ロキシーが寝泊まりをするキャンピングカー……と、ひとつひとつの描写がどれも味わい深く、その空気感はアメリカン・ニューシネマを思い出させてくれます。

 最大の見どころはラスト10分間のパワフルな展開。ほかのエクストリームセレクション作品とも共通している点ですが、ポスターや公開されているビジュアルのイメージだけを抱いて鑑賞していると、最後の最後の展開に圧倒されます。その迫力は大きなスクリーンで観てこそ味わえるものだと思うので、是非劇場で。

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■『コードギアス 反逆のルルーシュ 興道』

 最近知った言葉は「ピカレスク・ロマン」です。そんなリアルサウンド映画部のゆとり女子・戸塚がオススメする作品は、『コードギアス 反逆のルルーシュ1 興道』(以下、『1 興道』)。

 『1 興道』は、人気アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』の新作劇場版です。今から約10年前の2006〜7年に放送が開始されたテレビアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』(以下、『無印』)。翌08年には、続編となる『コードギアス 反逆のルルーシュR2』(以下、『R2』)が放送されました。『 興道』を含む今回の新作劇場版は、この『無印』『R2』の全50話に新作カットを加えて、3部作として再構成されています。ちなみに、放送当時と同じキャストで音声はすべて新規録音。つまり、『コードギアス』をまだ観たことがないという方も、昔から好きでしたというファンの方も両方が楽しめる作品になっています。

 「神聖ブリタニア帝国」、「エリア11」、「ルルーシュ」、「C.C.」、「ギアス」……なんだこの懐かしさは! と、とにかく胸がいっぱいになりました。私自身は、まだ『無印』の途中までしか観ていないという……、全くの新参者でもなく、既存のファンでもないという中途半端な立ち位置なのですが、『 興道』はとても観やすく繋がり方も流れるように自然だなと感じました。改めて、『コードギアス』の面白さを実感し、『無印』のはじめから『R2』の最後まで、ひいては『コードギアス 亡国のアキト』までしっかり観たい! 観よう! と思っています。(今、現在『無印』STAGE11「ナリタ 攻防戦」観終わったところまでです……)

 劇場で観るからこその迫力。特に、紅蓮弐式とランスロットの戦いは圧巻です。また、新規アフレコしていることもあって、音も新鮮で重厚です。さらに、『無印』第1期のオープニングテーマだったFLOWの「COLORS」が、『 興道』でもオープニングテーマになっているのです。冒頭で「COLORS」が流れてきた時にはもう、たまらなくテンションが上がりました。「COLORS」は『コードギアス』を観たことがない、知らないという方でも、必ず一度は耳にしたことがあるはずです。新規の方、既存のファン関係なく、誰もが「懐かしい……」と復活を実感する瞬間なのではないでしょうか。

 そしてもちろん、ルルーシュとスザク、C.C.たちキャラクターの美しさは健在です。大スクリーンで観ることにより、さらに彼らのカッコ良さが際立ち、胸が高鳴ります。

 週末、あなたも映画館で“ルルーシュの復活”を目撃してみませんか?

(リアルサウンド編集部)