変わった色の珍しい動物発見の報告が相次いでいる中、今度は福岡県筑紫野市内で「白いタヌキ」が見つかったとテレビで紹介された。

ツイッター上では、「あの発見」を同時に思い浮かべたという人が続出している。

黒いまだらもあるタヌキで、民家の庭先に毎日現れる

「この白いタヌキ、すごい発見かもしれないそうなんです」。日本テレビ系で2017年10月18日に放送された朝の情報番組「スッキリ」で、司会の水卜麻美アナ(30)は、こう告げた。


庭に現れた「白いタヌキ」(以下、永松逸生さん提供)

見つけたのは筑紫野市在住の永松逸生さん(74)で、白いタヌキは、9月28日から自宅の庭で頻繁に見かけるようになったという。最初は、猫か犬かと思って見ていたが、よく観察するとタヌキだった。体長は、5、60センチはあり、自宅の裏山に生息しているとみられている。



永松さんの庭に柿の木があり、タヌキは、秋になって熟した実を目当てに毎日やってくるという。日テレ系の地元「福岡放送」が永松さんにインタビューをしている最中に、白いタヌキが現れた。普通の茶色いタヌキと2匹でやって来ており、2匹とも、人の気配に臆することなく、庭に落ちた柿の実を食べ続けていた。



白いタヌキは、所々に黒い毛がまだら模様に生えており、遺伝子異常で白くなるアルビノと違って目が赤くなかった。番組が科学ジャーナリストに聞いたところ、白くなる遺伝子が強く働く白変種とも違って、新しい発見かもしれないと言っていたという。



10月初めには、北海道斜里町内の山中で黒いキタキツネが見つかって話題になたばかりだけに、ツイッター上では、それと合わせてあるものを思い浮かべたといった声が相次いでいる。

「赤いきつねと緑のたぬきみたいな......」

思い浮かべたのはやはり、食品メーカーの東洋水産が販売している「マルちゃん」ブランドの「赤いきつねうどん」と「緑のたぬき天そば」だった。

「スッキリ」の放送でも、このことがネタにされた。

水卜アナが「以前、スッキリで北海道の『黒いキツネ』をお伝えしたしたんですが、今度は福岡で『白いタヌキ』が見つかったんです」と紹介すると、司会の加藤浩次さん(48)は、「間違えないで下さいよ! 新しいカップラーメンじゃないですからね」と突っ込みを入れ、笑いを誘っていた。


こちらは、普通の茶色いタヌキ

なお、白いタヌキを見つけた永松逸生さんは10月20日、Jタウンネットの取材に対し、白いタヌキは、今でも庭に姿を現しており、夜行性のため、夜の19時前後にその姿が見られると答えた。最初は、人の気配があると逃げていたが、今は逃げずに庭の柿をおいしそうに食べているそうだ。