モーニングスターは10月20日、2018年3月期上半期決算を発表した。売上高は28.48億円(前年同期比21.4%増)、経常利益9.1億円(同10.8%)で8期連続の増益、6期連続で最高益を更新した。(写真は決算内容を説明するモーニングスター代表取締役社長の朝倉智也氏)

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 モーニングスターは10月20日、2018年3月期上半期決算を発表した。売上高は28.48億円(前年同期比21.4%増)、経常利益9.1億円(同10.8%)で8期連続の増益、6期連続で最高益を更新した。金融機関向けのタブレットアプリやフィンテック関連ツールなどが売上高で2ケタ増と好調な一方、子会社のSBIアセットマネジメントの収益が大幅増となった。同日に開催した決算説明会で同社代表取締役社長の朝倉智也氏(写真)は、「タブレットアプリ『投資信託INDEX』は投信販売員が現場で活用するアプリで第一位に選ばれるなど、投信販売ツールとして他を圧倒している。来年20周年を迎えるこれまでの取り組みによって『モーニングスター』のブランド価値も高まったと感じる。フィデューシャリー・デューティー(FD=顧客本位の業務運営)の時代を迎え、一段上がったステージで業務展開できている思う」と語り、堅調な業績が継続することに自信を深めていた。

 タブレットアプリの提供者数は17年9月現在で77社、提供台数は4万7538台に拡大した。社数ベースで16年9月比20.3%増、台数では同5.5%増だった。この結果、タブレットアプリ関連のデータ売上高が前年同期比16.8%増。また、タブレットアプリ導入企業を中心に採用が進んでいるフィンテック関連ツールの売上高は39.9%増と大きく伸びた。朝倉氏は、「タブレットアプリの採用機関数の伸びに対して、提供台数の伸びは遅れる。試験的に数台の採用で始まり、支店数、販売員数に応じた台数を採用していただくケースが多いためだ。

 また、投資家の運用ニーズに最適なアセットアロケーションを提案するロボアドバイザーツール(フィンテック関連ツール)は、Webで提供した上で、販売員が使うツールとしてタブレットへの搭載が進んでいる。お客様がアセットマロケーションの意図を十分に理解できない部分があり、販売員の解説が加わることでより納得感の高いツールになっている。さらに、顧客情報と連携させることで、お客様の資産全体のバランスを見直すという提案に使っていただく第二フェーズに入った金融機関もある。この分野の情報ニーズは一段と拡大する方向」と語っていた。

 さらに、金融庁のFD徹底という指導もあって、金融機関のファンドラインナップの見直しも進んでいる。「信託報酬水準の見直し、毎月分配型やテーマ型ファンドの良し悪しなど、お客様の資産形成に相応しい商品を提供できているかを再確認する意味で、第三者の評価レポートが求められている。ファンドレポートの受注本数は上半期に915本と前年同期比31.1%増になり、売上高も19.1%増になった。取扱商品の追加にあたって第三者機関の評価を得る傾向は、より顕著になっていくと考えられる」(朝倉氏)見通しだ。

 一方、SBIアセットマネジメントの業績は、売上高13.9億円(前年同期比68.3%増)、当期利益1.77億円(同47.9%増)だった。運用ファンドの残高が16年9月末の1891億円から2701億円へと42.8%増となったことで、信託報酬収入が28.5%増に伸びた他、一部の日本株運用で得られる成功報酬が前年同期の800万円から約3.4億円へと42倍超になった。「運用資産の残高増は、日本株の中小型株ファンド『ジェイリバイブ』の圧倒的な高い運用実績を評価していただいた結果としての資金流入が大きい。ただ、成功報酬収入も含め、SBIアセットの収益は市況に左右される性格があるため、プラスαの要素と考え、タブレットアプリなどのファンドデータ提供などモーニングスター単体収益の安定的な成長に力点を置いて取り組んでいきたい」(朝倉氏)と語っていた。