1989年 ハーバード・ロースクールーに入学したバラク・オバマ元大統領

バラク・オバマ元大統領が初めてのガールフレンドに送ったというラブレターが、公開された。1982年〜1984年に書かれた9通の手紙は、ロサンゼルス・オクシデンタル大学の同級生だったアレクサンドラ・マクニアに宛てたもの。その頃オバマ元大統領は、ニューヨークのコロンビア大学に編入していたため、ロサンゼルスとニューヨーク間の遠距離恋愛だったそう。

 

AP通信によると、それらの手紙は2014年よりジョージア州エモリー大学の図書館(Stuart A. Rose Manuscript, Archives and Rare Book Library)にて保管されていて、研究者向けに公開されたのは今回が初めて。研究者たちはオバマ元大統領の手紙を「叙情的で詩的」と表現。またエモリー大学も、のちにアメリカの大統領となる若い青年の頭の中が垣間見られる貴重な資料として大切に扱っているのという。

Photo: courtesy of EMORY UNIVERSITY

1983年に書かれた1通の手紙には、「いつもあなたのことを考えている。でも心の中は複雑な気持ちでいっぱいだ。どうやら僕たちは手に入らないものを欲しがるようだ。結ばれ、同時に引き離されている」と関係を綴っている。また別の手紙には、「僕のアイディアは大学にいた頃のように結晶化されていない。でも僕が観察者から参加者になった時に役立つような即時性や重要性はあると思う」「コミュニティ組織の給料だけでは生活できそうにない。だから1年ほど従来の企業で働いて、夢に向けて十分なお金を蓄えたいと思っている」と将来についても語っている。

Photo: courtesy of EMORY UNIVERSITY

ラブレターのほとんどは便箋や破った罫線ノートに書かれていて、なかにはレイチェル・M・ブラウンスタイン著『Becoming a Heroine』の書評の切り抜きも含まれていた。愛のメッセージが少ないことに関して、エモリー大学のアンドラ・ギリスピー教授は「おそらくふたりの関係が終わりに近づいていたからだと思います」とコメント。そして「オバマ元大統領にとって、これらのラブレターは愛情表現のひとつでした。でも書評を切り取り、ガールフレンドに送る彼氏はあまり聞いたことがありませんね」と微笑んだ。

Photo: courtesy of EMORY UNIVERSITY

さらに「手紙や書評には、彼のフェミニストとしての一面も現れています。でもそれ以上にふたりの関係がとても知的だったことに驚きました。個人的にもそうした知的な関係に憧れます」「私もオタクだから、オタクとしての一面に『これってすごくクール!』と訴えかけてきました」と手紙を読んだ感想も教えてくれた。オバマ元大統領のラブレターは、普通の手紙とは一味も二味も違い、女性に対する思いやりだけでなく、自身の野望やカリスマ性、知性も溢れている。ラブレターさえも大学の研究資料として保管されるなんて、さすが!

Photo: Getty Images Translation: Reiko Kuwabara From: ELLE UK