米ビルボード・チャート、2018年よりストリーミングの比重を変更

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 2018年から米ビルボード・チャートにおけるストリーミング指標の算出方法が変更される。

 米ビルボードでは、各楽曲のパフォーマンスを公平かつ正確にランキングすることを目標としている。音楽の消費方法がかつてないペースで刻々と変わる中、2017年に米ビルボード・チャートが導入、または真剣に検討した変更点は:1.有料vs.広告支援/無料ストリーミングの算出方法、2.Pandoraなどのあらかじめ選曲された(プログラム)ストリーミングの算出方法、3.YouTubeにおける公式ミュージック・ビデオの再生回数をアルバム・チャート“Billboard 200”にカウントすべきか、4.音楽を消費者へ直接届ける販売方法の増加、そしてその特異性にどう対処すべきか、5.アルバムを購入することでライブ・チケットが手に入りやすくなるなどの引き換え特典付きバンドル販売をどこまでカウントすべきか、6.消費者にストリーミング聴取を促すプロモーション方法の増加にどう対処すべきか、などが挙げられる。

 現在ソング・チャート“Hot 100”(と他のハイブリッド・ソング・チャート)では、ストリーミングをオンデマンド(Amazon Music、Apple Music、Spotify、YouTubeなど)とプログラム(PandoraやSlacker Radioなど)の2種類に分けて算出しており、前者の方が比重が大きい。アルバム・チャート“Billboard 200”(と消費量でランキングされた他のアルバム・チャート)では、有料または広告支援配信サービスのオンデマンド配信のみを算出。動画再生は“Billboard 200”にはカウントされていないが、Hot 100には含まれている。

 音楽のマーケットや消費者が音楽を聴く方法の進化を認識し、2018年から米ビルボードではストリーミング・データのチャートへの反映方法を変更する。来年からは、有料配信サービス(Amazon Music、Apple Musicなど)または有料/広告支援のハイブリッド・プラットフォームにおける有料配信(SoundCloud、Spotifyなど)での再生は、広告支援サービス(YouTubeなど)や有料/広告支援ハイブリッド・プラットフォームにおける無料配信より比重が大きくなる。

 ソング・チャート“Hot 100”におけるストリーミング・データの算出方法については、2018年からは有料、広告支援、プログラム配信を考慮し、それぞれ比重の異なる複数の種類に分けて計算する。Hot 100はストリーミング、全ジャンル・ラジオ・エアプレイ、デジタル・ソング・セールスの指標データを合算している。

 アルバム・チャート“Billboard 200”では、来年からオンデマンド配信を有料と広告支援の2種類に分けて算出する。動画再生はこれまで通りカウントしない。Billboard 200は、週ごとに“トラディショナル・アルバム・セールス(TEA)”という従来の形態で販売されたアルバム数と、“トラック・イクィヴァレント・アルバム(TEA)”というトラックごとのダウンロード数をアルバム数に換算した数字と、“ストリーミング・イクィヴァレント・アルバム(SEA)”というストリーミング再生数をアルバム数に換算した数字を合算した総合アルバム・ランキング。

 米ビルボード・チャートにおけるストリーミング・データの解析方法を複雑化したアプローチは、純粋にオンデマンドで音楽をストリーミングする方法から、プレイリストやラジオを含むより多様な聴取方法へと移行しつつある現状、そして消費者が利用しているプラットフォームの契約によって異なる様々な選択肢を反映したものとなる。