自動車教習所での高速道路教習は、私が免許を取ったときはすでに始まっていました。高速道路教習で記憶の片隅にあるのは「ドライバーの自分が車線の中央を走るように」と教えられたことです。

現在教習所に通っているという20代から自分も含めた40代までの複数の世代でこの話をする機会がありましたが、世代や地域によりまちまちなようで、「そう習った」「いや習っていない」という話が出てきて興味深かったです。

高速道路を走っているとき、自分のクルマが車線の中央を走っているか、右寄りなのか左寄りなのか意識したことありますでしょうか。あくまで個人的見解ですが、フラフラと走っているクルマをのぞいて、右ハンドル車は中央から右寄り、左ハンドル車は中央から左寄りを走っているクルマが比較的多い傾向にある気がします。

前置きが長くなりましたが、「アイサイト・ツーリングアシスト」と「アイサイトver.3」には、車線中央付近を維持する制御が盛り込まれています。

最新のWRX S4(2.0GT-S EyeSight)で「アイサイト(ツーリングアシスト含む)」を作動させると、中央付近を維持してくれるのがよく分かります。それは、左側の路肩が狭かったり、工事中だったりしても中央を維持するので、場合によっては、「もう少し右に寄って欲しい」という心理になります。

さらに、複数車線がある高速道路において、右車線や中央車線を走っている場合も同じで、左側に大型車がいる場合でも中央を維持します。ドライバーが運転する場合は意識、無意識を含めて少し右による心理が働くはずで、「アイサイト」がせっかくカメラで見ているのならもう少し右によって欲しいと思うのは…欲張りすぎでしょうか。

もちろん、アイサイト作動中でも少しだけ右に寄ればいいのであり、あくまでドライバーサポートであることを再確認させられます。

アイサイトに限らず、こうした人間の心理に寄り添った微妙な制御までできる日が来るのか、現在の自動運転技術そして自動運転の実現まで課題はまだまだたくさんありそうです。

(文/塚田勝弘 写真/SUBARU)

高い完成度の「アイサイト・ツーリングアシスト」だけに、ドライバーの心理に沿った制御が求められる!?【公道試乗】(http://clicccar.com/2017/10/20/522049/)