9月、韓国ソウルのKEBハナ銀行で、取引画面を見つめるディーラー(JUNG YEON-JE/AFP/Getty Images)

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 北朝鮮による威嚇行動は、外国からの韓国投資に重大な影響を与えている。韓国銀行のデータによると、海外投資家は9月、韓国株式と債券を総額43億ドルほど売った。この外国資本流出額は2011年8月、ギリシャの財政難が引き起こした欧州債務危機に次ぐ規模だという。韓国ニュースメディアNewsisが報じた。

 「外国投資家らの利食いと北朝鮮リスク増加などによって、外国資本投資ファンドの流出が続いている」と、韓国銀行は第6次核実験と継続的なミサイル発射の影響を指摘する。2011年の欧州債務危機では、46億ドルが流出した。

 また、朝鮮半島の緊張が高まった今年8月、韓国からは32億5000万ドルの外国資本が流出した。

 多くの専門家は、北朝鮮当局は10月10日の朝鮮労働党建党記念日と、10月18日の第19回中国共産党代表大会の開幕にあわせて、何らかの軍事アクションを取ると予想していた。かわりに、朝鮮労働党は中国共産党に、大会開幕の祝賀メッセージを送った。

 これにより北朝鮮の威嚇行動は比較的沈静化したとみなされ、10月は外国資本が韓国株式市場に戻った。韓国ウォンも対ドルで高くなり、8月下旬には1米ドル=1277.8ウォンだったのが、10月中旬には1145.4ウォンに回復した。しかし、このたびの韓国銀行のデータで、アジアで4番目に大きな経済規模の韓国市場が、北朝鮮の動きに脆弱であることを示す格好となった。

(翻訳編集・佐渡道世)