英ロンドンの西約65キロにあるファーンバラのマナーハウス近くの森で、餌入れからピーナツを食べるシジュウカラとその下で順番を待つアオガラ(2007年12月20日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】庭で野鳥に餌を与える活動に英国が熱心に取り組んでいることが原因で、同国に生息する野鳥の一部のくちばしが、過去わずか40年間でより大きく進化した可能性を指摘する研究結果が19日、発表された。

 米科学誌サイエンス(Science)に掲載された論文によると、この研究では英国に生息するシジュウカラのくちばしの長さを、野鳥の餌付けが英国ほど盛んではないオランダのシジュウカラと比較した。

 論文の共同執筆者で、英シェフィールド大学(University of Sheffield)動植物学部のジョン・スレート(Jon Slate)教授は「1970年代から今日までの間に英国の鳥は、くちばしの長さが伸びている。この種の変化の表れが確認される期間として、これは実に短い」と話す。「英国の鳥のくちばしが伸びたこと、それから英国と欧州大陸の鳥のくちばしの長さの差は、自然選択によって進化した遺伝子に由来することが今回の研究で分かった」

 研究チームは、英国とオランダの個体群の遺伝的な違いを明らかにするため、シジュウカラ3000羽以上のDNAを詳細に分析した。

 その結果、英国のシジュウカラで変化が生じている特定の遺伝子配列は、人間の顔の形状を決定する遺伝子と厳密に一致していることが分かった。

 また、くちばしを伸ばす遺伝子変異を持つ鳥は、その変異を持たない鳥に比べて餌場を訪れる頻度が高いことを、研究チームは発見した。

 さらには、進化論を提唱した英国の自然科学者チャールズ・ダーウィン(Charles Darwin)が、小鳥のフィンチに関する歴史的な研究で注目した「くちばしの形状の関連遺伝子として特定されている遺伝子との強い類似性」が認められた。ダーウィンの研究は、フィンチが自然界のさまざまな環境への適応に役立つ身体的特性をどのように進化させたかを明らかにしたものだ。

 今回の論文の共同執筆者で、英イーストアングリア大学(University of East Anglia)のルイス・スパージン(Lewis Spurgin)氏は「英国は欧州大陸の約2倍の額を小鳥の餌と餌場に出費しており、またある程度の期間にわたってこの活動を続けている」と説明する。「野鳥の餌付けが直接的な原因と断定はできないまでも、英国のシジュウカラのくちばしが伸びたのは、この餌やりに反応して進化した可能性があると示唆することは理にかなっているだろう」
【翻訳編集】AFPBB News