ドコモの格安スマホ『新MONO』、約36倍の値上げでも「安い」といえる理由
一括649円(税込700円)の激安スマホとして話題を集めた初代「MONO」(MO-01J)。この後継となる第2世代「MONO」(MO-01K)をドコモが12月上旬に発売します

第2世代は、初代に比べて基本スペックを底上げしました。本体サイズはそのままに画面の狭額縁化を進め、4.7インチから5.0インチに大型化。RAMは2GBから3GBに、ストレージは16GBから32GBに拡大。

タッチパネル感度も改善し、よりスムーズに動作するとしています。デザイン面でも側面のエッジの角を丸めたことで、角の立たない手に馴染む持ち心地を実現しています。

こうした進化の一方で、気になるのが端末価格です。初代の「MONO」は、端末購入サポートを適用する前提で一括700円(税込、以下同)で販売されていました。第2世代は端末購入サポートの対象外、またその代替となる月々サポートの適用もなく、2万5272円で販売予定。初代に比べて約36倍の価格という大幅値上げです。

●docomo with適用で、長く使えばお得に

それでも、多くのユーザーにとっては第2世代の方が割安と言えそうです。理由は、ドコモの格安スマホ対抗の新料金プラン「docomo with」を利用できるため。



このdocomo withとは、ドコモが指定する端末を購入することで、毎月の通信費からずっと1500円を割り引くというもの。対応端末は「MONO(第2世代)」「AQUOS sense」「らくらくスマートフォン me」「Galaxy Feel」「arrows Be」の計5機種です。

第2世代「MONO」はこの「docomo with」が適用されるため、通信料金から毎月1500円が割り引かれます。一方の初代には適用されず、月々サポートもありません。つまり、初代は端末代は安いが通信料は割高、第2世代はその逆というわけです。

実際に料金をシミュレーションしてみました。2万5272円で第2世代「MONO」を購入したとします。初代に比べると端末代は高いですが、毎月1500円の割引きが適用されるため、17か月が経過した時点の割引きの総額は2万5500円。つまり、端末代金は割引きで相殺されます。

docomo withの割引きは、それ以降も「ずっと」(ドコモ談)継続するため、同じ端末を長く使えば使うほど、第2世代の方がお得になります。スマホの買い替え間隔は2年や3年が一般的ですから、多くの人にとっては第2世代のほうが初代より安く済むと言えそうです。

なお初代「MONO」は第2世代「MONO」発売後も併売するとのことでした。