▽今シーズンの明治安田生命J1リーグは、21日と22日に開催される第30節を含めて残り5節。今節は、4位の横浜F・マリノスが首位の鹿島アントラーズをホームの日産スタジアムで迎え撃つ試合をピッチアップする。過去1度も降格を味わったことのない両雄によるJ1舞台に25年間続くオリジナル10対決だ。

◆著しい戦力ダウン〜横浜F・マリノス〜

▽来シーズンのAFCチャンピオズリーグ(ACL)出場権を狙う横浜FMは現在、15勝7分け7敗で4位につけ、ACL出場圏内の3位に位置する柏レイソルを1ポイント差で追走中。だが、直近5試合1勝2分け2敗が示すとおり、調子は下降線だ。また、MF齋藤学に続いて、チームトップの10ゴールをマークするFWウーゴ・ヴィエイラも負傷離脱。台所事情は苦しい。さらに、対峙する鹿島は2012年の勝利を最後に、リーグ9試合で未勝利の天敵。不吉なデータが現在の苦しい状況に追い打ちをかけるシチュエーションだが、総力戦で乗り越えたい。

◆節追うごとに増す盤石ぶり〜鹿島アントラーズ〜

▽対する鹿島は、後半戦10勝1分け2敗、ホーム戦6試合全勝という成績が物語るように、リーグ戦折り返し後も死角がほぼない。直近5試合の戦いを見ても、0-1で敗れた第28節のサガン鳥栖を除けば、4戦全勝。チームに根付く勝負強さはもちろんのこと、安定感においてもリーグ屈指だ。さらに、優勝にラストスパートをかけたいこのタイミングで、負傷者も続々復帰。盤石だ。ちなみに、他会場の結果次第だが、鹿島が横浜FMに勝った上で、2位の川崎フロンターレが負けるようであれば、次節にも優勝決定の可能性が出てくる。畳みかけたい。

【予想スタメン&フォーメーション】

◆横浜F・マリノス[4-2-3-1]
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GK:飯倉大樹

DF:下平匠、ミロシュ・デゲネク、中澤佑二、山中亮輔

MF:喜田拓也、中町公祐、マルティノス、天野純、ダビド・バブンスキー

FW:伊藤翔

監督:エリク・モンバエルツ

▽先発の顔ぶれは、先の大宮アルディージャ戦から数点変更の可能性が高い。負傷離脱したFWウーゴ・ヴィエイラの代役には、FW伊藤翔か、FW富樫敬真の二拓。最終ラインにおいては、DFミロシュ・デゲネクの復帰や、DF下平匠の右サイドバック起用が見込まれる。

◆鹿島アントラーズ[4-4-2]
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GK:曽ヶ端準

DF:西大伍、植田直通、昌子源、山本脩斗

MF:中村充孝、三竿健斗、レオ・シルバ、レアンドロ

FW:金崎夢生、ペドロ・ジュニオール

監督:大岩剛

▽各ポジションに大きな変更はないだろう。その中で、FWペドロ・ジュニオールがケガから戻ってきたこともあり、前線の先発争いはより激化。さらに、出場停止明けのFW金崎夢生も今節から戻ってくる。予想しづらいが、金崎を軸に、ペドロ・ジュニオールか、MF土居聖真が起用されそうだ。

【注目選手】

◆DF中澤佑二(横浜F・マリノス)
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▽横浜FMの注目選手は、苦しいときこそ頼りたくなる存在の“鉄人”DF中澤佑二だ。周囲に故障者が相次ぐ中、39歳で迎えた今シーズンもここまで全試合にフルタイム出場。スピード面に衰えこそ否めないものの、経験に裏打ちされたポジショニングや対人プレーで今もなお鉄壁を誇る。局面での輝きに注目だ。

◆FW金崎夢生(鹿島アントラーズ)
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▽キープレーヤーは、出場停止明けの“エース”金崎だ。今シーズンはここまでチームトップの11ゴールで常勝軍団をリード。直近3試合でゴールから遠ざかっているが、動き自体は悪くない。抜群のフィジカルと突破力、そしてゴール前での決定力を備える万能ストライカーの働きに期待したいところだ。