19日、韓国・聯合ニュースなどによると、在韓米軍第2師団の創設100周年を記念して作られた銅像が、朴槿恵前大統領の姿からインスピレーションを得て制作されたことが明らかになり、波紋を呼んでいる。写真は朴槿恵前大統領の逮捕を伝える韓国紙・朝鮮日報。

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2017年10月19日、韓国・聯合ニュースなどによると、在韓米軍第2師団の創設100周年を記念して作られた銅像が、収賄などの罪で起訴された朴槿恵(パク・クネ)前大統領の姿からインスピレーションを得て制作されたことが明らかになり、波紋を呼んでいる。

米韓連合師団は16日、京畿道(キョンギド)議政府(ウィジョンブ)市の在韓米軍基地「キャンプ・レッドクラウド」で米第2師団創設100周年記念像の除幕式を開いた。像は、朝鮮戦争で活躍した米第2師団第23連隊長ポール・フリーマン大佐(当時)をモデルとしたもので、彫刻家のパン・ジュヒョク氏が制作し寄贈した。

像は米韓両国の国旗を手にしているが、除幕式に出席したパン氏はこの韓国国旗(太極旗)について、朴槿恵前大統領支持派らによる「太極旗集会」からインスピレーションを得たとし、この集会が「メディアに歪曲(わいきょく)報道され残念に思っていた」と発言。さらに「朴前大統領が涙を流す姿を見て、今回の像を制作することになった」とも語った。

こうしたパン氏の政治的とも取れる発言に会場はざわめいたという。式に招かれていた安炳龍(アン・ビョンヨン)議政府市長は発言を聞くと急に席を立ち、主催側に了解を求めて会場を去った。また主催側は「作品の説明は個人の意見にすぎず、イベントの趣旨と関連がない」と語るなど、パン氏発言の火消しに回った。

別の参加者は、「作家の傾向については何ともできないが、創設100周年を祝う公式親善行事に政治的に偏った発言は不適切だった」と述べている。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「そんな銅像撤去しろ」「汚れた像だ」「100周年記念像に、国政壟断(ろうだん)の偽りの涙がふさわしいのか?」「朴槿恵に関係なく、像自体に芸術性を感じない」など、多くの否定的な意見が寄せられた。

また、「米軍もいい迷惑だな」と、米軍側に配慮する声も。

さらに、像が持つポールの上に米国国旗が、その下に韓国国旗が結ばれていることについて「韓国人作家が作った像なのに、なぜ米国旗の下に韓国国旗があるんだ?」と、批判の声もあった。(翻訳・編集/三田)