流行語大賞にもノミネートした「LDK」以来の“壁ドン”も披露している山崎/撮影=荒木勇人

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山崎賢人を主演に迎え、累計発行部数400万部超の人気コミック「斉木楠雄のΨ難」の実写映画がいよいよ10月21日(土)より公開される。監督は、ドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズや映画「HK/変態仮面」を手掛け、コメディ映画に定評のある福田雄一氏。ギャグ映画で初主演を務めるという山崎にSPインタビューを敢行。

【写真を見る】橋本環奈と共に“これまで見たことがない変顔”に挑戦したという山崎/(C)麻生周一/集英社・2017映画「斉木楠雄のΨ難」製作委員会

■ この映画で『LDK』以来の壁ドンをしました

この作品のオファーが来たのは、いつの話ですか?

「2014年の『里見八犬伝』という舞台を福田さんが観に来て下さって。“こういう漫画があるんだけど、どうかな?”と。僕はずっと福田さんとご一緒したかったので、“やります!”と即答でしたね。舞台の前に撮っていた『水球ヤンキース』に出ていた僕を福田さんの奥さんが見て、“この子、いいじゃん”と。そういう感じらしいですよ、福田家は(笑)。それからいろんな作品に出て、2年後の撮影になったんですけど、このタイミングで良かったなと思っています」

なぜ、良かったと?

「今までの積み重ねをいい意味で使っている感じがして。この映画で『LDK』以来の壁ドンをしたり」

これまで出演してきた学園ものの作品が壮大な前振りになっているわけですか?

「前振り(笑)。集大成じゃないですか」

■ スイカは志村けんさんの食べ方で、と僕から言いました

しかも、橋本環奈さんと共に、これまで見たことがない変顔に挑んでいますよね?

「環奈ちゃんに助けられましたね。黄金比と白銀比を持っている唯一の美少女が凄まじい心の声と表情のギャップを見せるじゃないですか。“さすが、1000年に一度の美少女”ですよ。『銀魂』で神楽をやってすぐの流れだったらしく、最初から飛ばしてくれました」

最初のシーンというのは?

「夏休みに、二人が土手で会って、斉木が照橋さんを無視するシーンと照橋さんの妄想に出て来る斉木を撮っていくのがクランクインでした」

いきなり振り切らないといけないシーンだったんですね。

「監督からの最初の演出が、“おっふ(この漫画特有の感嘆詞)”で。斉木が両手両足をバタつかせて“あわあわあわあわ〜、おっふ。照橋さ〜ん”と言うんですけど、福田さんがやってくれて。さすがだなあと。環奈ちゃんと福田さんのおかげで、僕のエンジンもかかった感じがします」

笑いの部分で自分からアイデアを出したシーンもあったんですか?

「志村けんさんのようにスイカを食べる、『志村食い』は、僕が現場でやりたいですと言いました。台本では照橋さんの心の声で“スイカを食べて、麦茶を飲んでるだけの夏休みなんだろう”と書いていただけなんですけどね。“福田さん、スイカは志村さんの食べ方でどうですか?”と言ったら、“いいねえ。俺もそう思ってたんだよ”と」

■ 登場するキャラ全員のパンチ力がヤバ過ぎます

普段はほぼ話さない斉木ですが、何を軸に演じていたんですか?

「他人の心の声が全て聞こえるので、凄い角度の上から目線というか。表情ではどこまでも客観的な目を意識していました」

そんな無表情の斉木の周りにいるのは、面白いキャラばかりです。本番で笑ってしまうこともあったと思いますが、どのキャラが一番笑いを堪えるのが大変でしたか?

「全員。全員のパンチ力がヤバ過ぎます。しかも、みんな斉木に対する距離感が近いんです。窪谷須(賀来賢人)は斉木の顔に触れるまで近づくシーンがあったので、我慢出来ずに吹いちゃってNGを4回ぐらい出しました(笑)」

ちなみに、山崎さん自身が友達になれそうなキャラクターはいますか?

「友達ですか……。燃堂(新井浩文)は普通に仲良くなれそうですけどね。ただバカなだけで、めっちゃいいヤツだし。海藤(吉沢亮)が普通にいたら、どうなるのかわからないです。僕が“何やってんの? それ、漫画? アニメ?”と聞いたら、海藤はどう返してくるのかなあ。“お前にはわからない”と言われたら、“え、何言ってんの? 何言ってんの?”って詰め寄って……、どうなるかわからないです。わからないから友達になるかどうかもわからないです(笑)。窪谷須は危険人物ですからねえ。灰呂(笠原秀幸)は仲良くなれそうな気もしますけど、熱さはこんなにいらないかなと思います。結局、燃堂と一緒にいるのかな」

■ やっぱり、笑えることって最高だなと思います

そんな初めての福田組を経験した感想を教えて下さい。

「とにかく自由で、笑いの絶えない現場でした。しかも、本番は1回しか撮らないんですよね。ほとんど一発OKで、ちょっと(セリフを)噛んでもそれ込みで笑いになるんです。現場で起きたことがそのまま作品の中で生きるというか。例えば、蝶野雨緑(ムロツヨシ)のマジックを見ている斉木は、無表情のはずなんですけど、ちょっと笑ってます。よーく見ると、少しだけ口角が上がりかけてます。福田組は、そういうことも楽しんで作品に詰め込んでしまう現場でしたね」

この作品を経て、役者としてステップアップした感触はありますか?

「凝り固まっていた頭がやわらかくなったと思います。お芝居という観客に見せるモノづくりをする上での柔軟性が出て来たというか。やっぱり笑えるって最高だなと思いました。その面白さは完成した『斉木楠雄のΨ難』を観ることでも遊園地のアトラクションを楽しむように味わえるはずです」