18日、韓国・ハンギョレ新聞によると、韓国高速鉄道(KTX)の一部区間で列車のスピードを時速300キロに上げて以降、線路など設備の破損が急増していることが分かった。写真はKTX車両。

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2017年10月18日、韓国・ハンギョレ新聞によると、韓国高速鉄道(KTX)の一部区間で列車のスピードを時速300キロに上げて以降、線路など設備の破損が急増していることが分かった。しかし鉄道を管轄する韓国国土交通部(国土部)は手抜き工事の疑惑が提起されることを懸念し、減速など事故を減らすための計画を立てないままだという。

18日、韓国の与党議員が入手した国土部の内部資料で、KTXの京釜(キョンブ)高速線2段階区間(東大邱−釜山)で時速300キロの運行が再開された2015年9月以降、線路の分岐器の破損が116件(今年5月まで)に上っていたことが分かった。スピードアップ以前、時速170キロで運行されていた期間(13年9月〜15年8月)の件数24件と比べると、破損は月平均で5.5倍に急増している。分岐器と直接関連のない破損まで含めると、スピードアップ後の破損は343件に上るという。

同区間は10年11月に開通して間もなく分岐器の破損が相次いだため、最高時速を170キロに制限する「減速運行」が行われてきた。その後、部品の改善などの措置を経て15年8月に再び時速300キロに戻されたのだ。

国土部は実態を受け今年7月に安全運行策を検討したが、再び減速運行をした場合「3〜6分の遅れが生じ、利用者の便宜が低下する」「“低速鉄道”との指摘や手抜き工事疑惑が再燃する恐れがある」などとして300キロ運行の維持を決めた。また「スピードアップ以降の分岐器破損で運行に支障が出たのは4件のみで、脱線など大きな事故は起こっていない」と説明している。

この報道に韓国のネットユーザーからは「つまり手抜き工事ということね」「高速鉄道を造るつもりが、高速で走ったら壊れる鉄道を造ったのか」「中国人でもこんなふうには造らないだろう」「そんなことだと思った。韓国で泥棒と詐欺師でない人間を探すのは難しい」とため息交じりの声が多数寄せられている。

また、「きっと大事故が起こる。きちんと点検して予防してほしい」「セウォル号みたいなことになるよ」と不安がるコメントや、「中国の高速鉄道を輸入して」との訴えもあった。(翻訳・編集/吉金)