17日、「韓国の斜塔」とやゆされた釜山市内の新築ビルが、復元工事を経ておおむね正常の状態に回復したことが分かった。写真は釜山。

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2017年10月17日、「韓国の斜塔」とやゆされた釜山(プサン)市内の新築ビルが、復元工事を経ておおむね正常の状態に回復したことが分かった。韓国・聯合ニュースが伝えた。

9月上旬から傾きが問題となっていた同ビル、今月初めには、建物の上層階があるべき位置から105.8センチもずれるまで傾きが悪化していた。この間、地元の区が主導し復元工事を進めていたが、最新の点検の結果、傾きがレベルEからレベルA(3センチ以内)に回復したという。区は微調整作業などの復元工事が終わり次第、精密安全診断を通じてビルを改めて使用するかどうか判断するとしている。

区は傾きの原因として、ビルに隣接する地での新築工事を挙げている。敷地掘り起こしの際、1.7メートル下に地下水が流れているにもかかわらず遮水壁を設置しなかったことから、地下水の水位が変化して地盤に影響を与えたとの見方だ。区の関係者は「(傾いた)ビルは軟弱地盤の上にセメントを90センチ打設する『マット工法』で建てられたが、建設当時に問題がなくとも周辺の衝撃に対しては脆弱(ぜいじゃく)な構造」と指摘、「マットの下にくい基礎を施していれば建物は傾かなかったと判断している」と話した。

この工事現場周辺では合わせて10棟が傾いたことが確認されており、このうち4棟については詳しい安全診断が、残りは計測器を設置し追跡調査が行われている。

問題は「レベルA」判定を受けるまで解消したとのことだが、「韓国版ピサの斜塔」の入居再開の可能性をにおわす報道に、ネットユーザーからは「不安で住めない」「地震が起こったらすぐ倒れそう」「一度傾いた所に誰が住む?心配で眠れやしない」など不安がる声や、「そもそも傾きが解消したということが理解できない。次に傾いたらまた直すつもり?」「直したところで建物が無事だと思ってるの?」「レベルAと判断した人間が家族と一緒に住んだらいい」と憤る声が目立つ。

隣接する工事現場についても「いくら自分の土地だからって、周りの建物が傾くほど掘っちゃ駄目でしょ」「隣の工事現場がすべて費用を支払うべき」と厳しい意見が寄せられた。

また、「結局のところ手抜き工事か。法律も同じ」と韓国の手抜き工事の実態を指摘したり、「韓国は建築法を改正すべき」と求めたりするユーザーもいた。(翻訳・編集/松村)