「貯めている人」は、全員がもともと「貯められる人」だったわけではありません。浪費グセが強かったとしても、貯蓄体質に生まれ変わることはできます。ESSEが取材したレイ子さん(32歳)も、そのひとり。30代前半で毎月20万円を貯金できているという節約上手ですが、結婚当初は夫婦ともに浪費家でした。それが一転、節約が身についた理由に、“収納”というキーワードがあったそうです。じつはESSEの長年の取材によって、貯め上手はかなりの確率で片づけ上手であることがわかっています。節約と収納にどんな相関関係があるのか、レイ子さんがいかにして収納に目覚めたのかなどについて詳しく伺いました。


上の写真はレイ子さんのリビング。全室和室の古い社宅ながら、プチDIYも駆使して、北欧風インテリアにまとめられたレイ子さんの自宅。ものが定位置におさまっているので、ごちゃつくことがありません。収納を“見える化”してお金と時間のムダを圧縮

夫(33歳)と2人暮らしで、築20年の4Kの社宅でマイホーム取得のため貯金に励みつつ、インテリアコーディネーターなどの資格を取得したレイ子さん。収納を工夫して時間とお金のムダを削減しており、年間の貯金は240万円を達成しています。そんなレイ子さんは、独身時代は洋服が大好きで、ときには月10万円も使っていたことも。整理整頓は大の苦手で、部屋は散らかり放題の状態だったそうです。結婚後も浪費グセが抜けず、夫と外食やライブめぐりをしては散財の日々。「当時は片づけベタで、ものを探しまわり、見つからずに二重買いはしょっちゅう。時間もお金もムダにしていました」。

一方で、だんだんインテリアにも関心をもつようになっていきます。そして結婚3年目に「家が欲しい!」と、貯金に覚醒。お金のムダを減らすことは、収納のムダを減らすことにつながるという意識が芽生えました。「それまでの私は、買うだけ買ってあとは放っておくというような状態でした。ものが多いと掃除や片づけの手間もかかります。時間のムダはお金のムダだと気づき、節約と収納を一緒に考えるようになりました」。

ものの“見える化”を実行すると、使い忘れや探しものが激減。リモコンなど毎日使うものは定位置を決め、ファイルや引き出しはラベルで行方不明を防止。“見える化”によって家事の効率が上がり、ムダ買いも減り、資格取得の勉強などにも時間がさけるようになりました。「お金の流れもパソコンで“見える化”したら、節約に抵抗していた夫が協力的に。今では、2人で楽しみながら貯金に励んでます」。結果、整理収納アドバイザー1級などの資格も取得し、貯金は月20万円に! 部屋を使いやすく整えつつ、お金が貯まる習慣を獲得したレイ子さん。夢のマイホームにグッと近づいています!お金が貯まる収納テクニック

すっきり整ったレイ子さんのお宅には、お金が貯まりやすいちょっとした工夫がいっぱい。詳しく見せてもらいました。●書類はファイルにまとめて目立たないラベルで仕分けする


行方不明になりやすい書類関係はすっきり見える2穴ファイルにまとめているレイ子さん。ラベルで種類別に管理し、探す時間の短縮と見た目のよさを実現。気に入ったレシピはここにまとめて自炊に活かすことで、外食を減らしています。


「ファイルの上に置いてあるバラつきがちな本は、カーテンで目隠ししています」。●押し入れをDIYしてパソコンデスクに


半間の押し入れをプチDIYで改造してパソコンデスクに。大物家具は高価なうえに、処分するときもコストが発生するので、あるものを工夫して使って、節約につなげています。オープン棚を壁に取りつけ、壁面にコード類をつるし、小物も見せる収納にしています。パソコンを使い、エクセルの表やグラフでお金の流れの“見える化”にも成功。毎月の出費の内訳を細かく分けて円グラフにすることで、使いすぎを防いでいます。●小銭はコインケースで種類別に分け、使いやすさとやる気をアップ


パソコンデスクの小引き出しにコインケースをセット。「町内会費など急な現金が必要なときの小銭貯金ですが、貯めた額がはっきりわかって便利です」。まとまったら銀行の預金にしています。●北欧風インテリアのダイニングは収納家具のないリラックス空間に


「ダイニングのインテリアは大好きな北欧風にして、収納家具を置かず、くつろげる空間にしています」。


唯一あるのは行方不明率が高いリモコン専用のカゴ。スツールの上を定位置と決め、探すストレスもなし!

<撮影/山川修一 取材・文/ESSE編集部>