「のろま」をやっつけるには?

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あとでやろう、いましなくてもいいや、そうしてあらゆる作業をあとまわしにしていませんか。今はよくても、それはのちのち大きな負債となって立ちはだかってきます。〆切りの直前になって「なんでもっと早くやらなかったのか」と後悔したことがある人は多いでしょう。

原因を見直す

和田秀樹による『「あとでやろう」と考えて「いつまでも」しない人へ 』(ゴマブックス株式会社)は、精神科医の著者による、のろま克服法です。医学の専門家の見地から記述がなされていますので、のろまの原因が単なるだらしのない人だから、といったものではなく、きちんと系統立てて説明されているので思考がクリアになります。

改善法を試してみる

本書では精神科医の著者により具体的な方法論とともに、著者の体験も語られています。のろまが致命的となる大学受験の勉強法から、心理療法の代表格としての森田療法などについても解説しています。さらに、日本の会社が陥りがちな「完璧主義」に関しても批判が加えられています。これは確かに日本の風潮としてあるものでしょう。〆切りを多少破ったとしてもいいものを作る方がよいという考え方です。しかし、〆切り厳守の中で最大限のパフォーマンスを発揮する方が、のろまは克服できます。こうした小さい精神論ひとつとっても日本社会には「のろま」が蔓延し、許容されているということがわかります。本書は「のろま」克服本であるとともに、仕事のありかたを根底から考え直せる本です。