沢村一樹 撮影/廣瀬靖士

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「今年1年でいうと、今まで20年くらいやってきた中で、一番のんびりさせていただけた年でしたね。でも、朝ドラの中でお父ちゃんが失踪中だったので、あんまりあちこちには出歩けなかったですけど(笑)」

キラースマイルが素敵すぎます!

 金曜8時のドラマ『ユニバーサル広告社〜あなたの人生、売り込みます!〜』で主演を務める沢村一樹(50)。原作は、荻原浩の人気作品“ユニバーサル広告社”シリーズの『花のさくら通り』。シリーズ初の連ドラ化で、舞台となるのは“シャッター商店街”。

「僕自身も地元・鹿児島の小さな商店街の中で育ったんです。子どものころに住んでいた家から通りに出るとお米屋さんがあって、その隣には魚屋さんや理髪店があったり。特に、駄菓子屋さんにはずいぶんお世話になったな〜(笑)。そこから家が近かったので、友達が集まると“駄菓子屋行こうよ”って言って、よく買っていましたね(笑)」

 ついに、在京民放キー局の連続ドラマ主演を全制覇!

「今回、誰かにそれを言われて初めて気づいたんです(笑)。全然目標にしていたわけではないんですけど。20年、いろんな方々からお仕事をいただけて、本当に人との出会いに恵まれているな〜と感じています」

 沢村と言えば、9月末まで放送されていた朝ドラ『ひよっこ』のお父ちゃん・谷田部実が記憶に新しい。しかし、実さんを演じていたときより、かなり身体ががっしりしたような……?

「今は、時間があればジムに行くようにしています。実はこれ、来年の大河ドラマ(『西郷どん』)のための役作りなんです。朝ドラで実さんを演じていたときは貧しい農家という設定だったので、去年の今ごろから比べたら、今は8〜9キロくらい増えています。

 あとは、実さんが発見されたときは2年間も世津子さん(菅野美穂)のところで美味しいものを食べていた設定だったので、ふくよかでもいいかなって(笑)」

 脚本を務めるのは『ひよっこ』でおなじみの岡田惠和。さらに和久井映見や、やついいちろうなど、朝ドラの面々が、局を超えて再び集結する。

「やっぱり見ている方たちは、『ひよっこ』の愛子さん(和久井)やお父ちゃんなどを重ねて見る方もいらっしゃると思うんです。『ひよっこ』が終わってからあまり間をあけずにやるので、あえて真逆のことをしようと思っていなくて。うっすらと朝ドラを感じさせようかなと思っています。そこは期待を持たせたいなと!」

 朝ドラに大河に連ドラにと、まさにまさにモテ期到来中! そんな沢村の役者としてのポリシーは、

「僕はセリフを完璧に覚えていかないんです。覚えるのがあまり得意なほうではないっていうのもあるんですけど(笑)、セリフに2〜3割の“ゆるみ”を作っていくんです。そのゆるみが、いい感じにハマるとき、それが自分がやっていて面白いんです。

 完璧にセリフも言えて、お芝居も完全に同じことを何回もできる俳優さんたちを見ていて、“すごいな!”って思うんですけど、僕がそっちを目指してしまうと、“なんか違うな”って気がするし、全然自分も楽しくないんです」

 実はこう見えて……?

「僕、24時間家の中にいたいインドア派なんです。全然アクティブじゃなくて、映画を家で1日に2〜3本見たりします。最近見て面白かったのは『イット・フォローズ』という、得体の知れない物体がひたすら徒歩で追いかけてくるホラー映画ですね。ホラーはあまり好きではないんですが、これはハマってしまいました!」

<出演情報>
金曜8時のドラマ『ユニバーサル広告社〜あなたの人生、売り込みます!〜』
(テレビ東京系/10月20日(金)夜8時スタート)