今年の3月に120周年を迎えた筆記具メーカーのゼブラ。これまでの歴史や代表的な商品を振り返る『ゼブラ創業120年の筆記具』展が、東京中央区のモリイチ京橋店で開催されています。お店に入って展示会の場所を伺うと、「2階です。たくさん書いていってくださいね。最後にシマウマのノートに感想を書いてくださいね」と店員さんの明るい声。ワクワクしながら2階に上がりました。

JR東京駅から徒歩5分程度。中央通り沿いにあります。

2階のイベントスペースはゼブラの商品でいっぱい。お馴染みのマッキーやシャーボ、サラサクリップ、デルガードなどの代表的な商品が並んでいます。壁には120年間の年表があり、ゼブラの前身が「石川ペン先製作所」で、日本最初の国産鋼ペン先製造から始まっていたことを知りました。創業者の石川徳松社長は明治維新前後、日本に移住していた外国人たちが使用しているペン先を見て、「これからはペン先の需要が伸びる。国家、社会のために国産のペン先をつくろう」と決意したのだとか。先見の明がある人だったのですね。

まずは発売40周年を迎える太細両用の定番油性マーカー『ハイマッキー』がお出迎え。

特大の『ハイマッキー』も展示されていました。

「ゼブラ120周年 商品の歩み」は見応え十分。

ゼブラの歴代3名の社長を、それぞれの代表的な商品と共に紹介。「商品の歩み」と共に目を通すと、ゼブラの歴史がより深く理解できます。

ちなみに「ゼブラ」という社名は、アフリカの原野に棲息するシマウマから。シマウマが非常に温和な動物で、いつも群生し、常に一致協力して生活を守り続けていることから、このシマウマのように全社員が堅く団結し、文化の向上や発展に欠かせない筆記具の製造に邁進することを願ったのだとか。そして商標のシマウマが後ろを振り向いているのは、古きをたずねて、新しきを知るという温故知新を意味しているそう。社名の由来から、筆記具製造の思いまで知ることができました。

1つ1つ書き味が違うペンがズラリと並びます

早速、ゼブラゆかりのペン先の書き味を試してみました。Gペン、丸ペン、タマペンの3つがあり、それぞれ太さが異なります。インクにペン先を付けて書くという経験は初めてでしたが、インクが垂れたりせず、キレイに書けることに驚き。中でも丸ペンの細さにはビックリしました。

アナログで絵を描いている漫画家さんが最も利用しているペン。1本のペンで様々な太さの線が引けるので、ぜひ試してみて下さい。

サインペン感覚で書ける『ふんわり筆カラー』は、筆文字が苦手な人でも簡単に使うことができます。カラフルな色を使って、用意された一筆箋に手紙を書いてみました。力の配分で太さが調整できるので、塗り絵にも適しているみたいですよ。

『ふんわり筆カラー』はサインペンの手軽さで、筆の書き味を楽しむことができます。

女子に人気の『サラサクリップ』を使っての「大人の塗り絵コーナー」もあり、ふんわりしたパステル調のミルクカラーや、ラメのように輝くネオンカラーなど、全46色を試すことができました。太さも0.3mm、0.4mm、0.5mm、0.7mm、1.0mmがあるので、好きな色だけじゃなく、好きな太さも確認できて、奥が深い『サラサクリップ』の世界を堪能。

ペン立てにぎっしり詰まった『サラサクリップ』。中でもお気に入りは、ラメっぽくて存在感のある「ネオンカラー」。

最後にお約束のメッセージをシマウマのノートに記入。たくさんの人がいろいろなペンで感想を書いていて、ついつい読み込んでしまいます。このほか過去のテレビコマーシャル放映や懐かしい筆記用具の展示などもあり、いつも使っているゼブラのペンに、さらに愛着がわきました。イスが用意されていて、書くことにもじっくり向き合えるイベントだけに、ペン好きの女子は必見です!

『サラサクリップ』ほか、お気に入りのペンは購入することもできます。

●『ゼブラ創業120年の筆記具』展●
期間:2017年10月28日(土)まで
料金:無料
時間:平日9:00〜18:00、土曜11:00〜17:00(日曜・祝日休み)
場所:モリイチ京橋店 2階イベントスペース
住所:東京都中央区京橋1-3-2 モリイチビル
アクセス: JR東京駅八重洲中央口より徒歩5分、東京メトロ銀座線京橋駅7番出口より徒歩2分

取材・文/綿谷禎子