【最高の遊び、こだわりの道具。】

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“遊びに生きる”を憧れだけで諦めない! 無理なく家族を巻き込む方法を教えます。

父親である前に男子である――。だからこそ、自分ならではの最高の遊びは譲ることはできない。とはいえ、日常の家族との時間だってもちろん大切だ。だからこそ答えはひとつ。それは遊びを満喫しつつ、そこにしっかりと家族も巻き込んで、こだわりの道具なんかもちゃっかり手に入れて、自分と家族両方の時間を楽しいものにすること。欲張ったっていい。それが現代の父親が目指す正しい姿だと本誌は提案したい。ここでは実際にカッコよく遊ぶ父親8人が、どのようにして自分の趣味や遊びの領域に自然と家族を巻き込み、最高の遊びのスタイルを確立しているかを紹介しよう。



CASE:FUN RUNNING

シンプルゆえに手軽だけど、「疲れるからいやだ」と敬遠されがちなランニング。であれば、その楽しみをどう伝えるかが親父のウデの見せどころ!

サポーター専門メーカーを経営する作田龍一さんが、ランニングを始めたのは大学生の頃。部活を辞めたら太ってきたのがきっかけだった。走り始めると、痩せるし気持ちもスッキリする。すっかりランニングにハマり、とうとう30歳でホノルルマラソンに出場する。



「そこで思いの外走れなかったのが悔しくて、毎年ハーフマラソンに出場するようになりました」

だが、記録にこだわり猛トレーニングを積んだ結果“ランナーズニー(腸脛靭帯炎)”になってしまう。

「当時勤めていた会社のサポーターを使用するものの、どうもなじまず……。“今度こういうの作ってくれませんか”と工場の人にお願いしたのが始まりです」と、独自のサポーターを開発することになる。

「それでもしっくりこなくて、その後転職した後も、自分で生地を切り貼りしながら試行錯誤。結局完成したのは16年後でした(笑)」。

サポーター完成と時を同じく息子の旺介くんが誕生。その頃からランニングは記録にこだわるのではなく、いかに楽しく、親子で続けられるかという考えにシフトしていった。

「うちの息子は3歳くらいで“僕も行く!”と勝手についてくるようになったので、入り口ではそんなに苦労してないんです」

ただ、その後、自分の趣味であるランニングを、楽しく続けられるように何かと腐心することが増えた。

「いちばん怖いのはケガですね。子どもは痛いとすぐに心が折れてイヤになっちゃうので、息子の成長も考えて、走り方、走る量、身体作りなどには気を付けてます」と、もはや親というよりトレーナー目線。

「楽しく走るには日常でもさりげなく習慣付けることが重要です。例えば、ショッピングモールにいっても、ランコースをみつけたら、“ちょっと走るか?”と誘ったり(笑)」

当然、シューズへのこだわりは、ケガ防止の観点からも強い。

「息子に履かせる靴は、機能重視で選びますよね。妻はオシャレなのを履かせたいらしいんですけど、そこは譲れません。最近は息子も見た目より機能で選ぶようになったので、ようやく妻も諦めました(笑)」

そんな作田さんの夢は息子とホノルルマラソンを走ることだという。

「だいぶ先でしょうし、それまで僕がなんとか走れる状態をキープしないと。走り終えて、二人で旨いビールが飲めたら最高ですね(笑)」

楽しく永く効果的に!親子でランニングを楽しむ6つのコツ



ダイエット、記録、健康維持……楽しみ方は人それぞれなれど、「大事なのは“ちゃんと”、“無理なく”走ることで、それは大人も子どもも一緒です」という作田さんがランを楽しむための6つのポイントを紹介します。

コツ01

身体の情報をしっかりチェック無理のないランを!



奥さんと旺介くんからクリスマスプレゼントでもらったというこの時計。「最近は記録よりもいかに自分の状態をキープできるかというところに重点を置いているので、心拍数も含めていろんな情報を測定できるこの時計は必需品ですね」。オーバーペースはケガに繋がるので、ペースが上がりそうになったらこの時計を見て妻子の顔を思い出すとか。



GARMIN

ForeAthlete 225J

※販売終了品

光学式心拍計を内蔵し、トレーニング中の心拍を計測できるGPSランニングウォッチ。アプリ経由でスマートフォンでのデータの保存、解析、管理、シェアが可能。



時計の上に身につけているのは試作のリストウォーマー。「これからの季節のランには役立つアイテムになると思います」とのこと。

コツ02

ないのなら 作ってしまえ サポーター!

自らの経験をフィードバックして商品に反映



作田さんが作ってるサポーターは「フォームに影響がなく故障箇所を守れるように、同素材の伸縮と弾力の違うものを組み合わせ、金属やプラスティックの補強パーツを使わずにホールドを維持できるので、ストレスなく走りを楽しめます」とランナーならではのこだわりがぎっしり。また足裏のアーチサポーターは「足腰の負担が減るので、ランナー以外にも、地元浅草の神輿の担ぎ手から人気です(笑)」とのこと。



ランニングニーサポート(マラソンズニーサポート10ホール付)

実勢価格:4400円

コツ03

走るにはまず身体作り。肉を食べてタンパク質を取り込む!





「肉を食わないと身体が作れないので」と少食な旺介くんを連れていったのが地元浅草のステーキ店「ビリー・ザ・キッド」。よほどこのステーキが相性がよかったのか、それから息子は大の肉好きに。「でも肉を食べると炭水化物を採らなくなりがちなので、そこはバランスよく食べさせたいですね。身体がしっかりしてないと、走れないですから!」

コツ04

子どもの運動能力向上のためGoProを活用



「走っているときの風景とかを撮影しようと思って買ったのですが、いざ息子に付けてみると、走り方による体軸のブレとかがわかりやすくて(笑)。このモデルは240fpsのスロー撮影もできるので、子どものフォーム解析にも役立ってますね」と、普通の親ならホームビデオで思い出撮影のところを、運動解析とはなんとハードコアな……。



GoPro

HERO5 BLACK

実勢価格:4万7000円

タッチディスプレイを搭載し、最高4K/30fpsの動画撮影が可能なアクションカメラ。ボイスコントロールやスマートフォンでの遠隔操作も可能。



「胸や頭、マウントする位置によって、体軸のブレ、頭の位置が安定しないなど、フォームの問題点が明確になりますね」

コツ05

子どもがイヤにならないようにあえて距離は短く!





「いったん好きになれば子どもなんてほっといても走っちゃうので、むしろオーバーユースでケガをしないように走る距離をコントロールしてあげることが大事だと思ってます」と、ふだんは最初自転車で伴走させて、タイミングを見て短い距離を走らせることで、無理なく楽しくやれる状況を作っているとのことです。

コツ06

小さい頃から刷り込み教育。頑張るオヤジの背中を見せる!





「息子が1歳の頃、東京マラソンを完走したとき、ゴール地点でメダルとかをかけてあげたんですよ。そういうことがどうも記憶に残ってるみたいなんですよね」。カッコいい親父の姿を物心つかないうちから見せつけておけば自然と興味を持つという、サポーター制作同様、長期的かつ地道な働きがけが身を結ぶという恒例。

※『デジモノステーション』2017年11月号より抜粋。

text関口 裕一

photo鈴木ゴータ