インドのハイデラバードで、生体認証IDシステム「アドハー」のカードを提示し、指紋をかざして預金を引き出す人(2017年1月18日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】インド東部ジャルカンド(Jharkhand)州で食料配給を拒否された家族の娘(11)が餓死したことをめぐり、同州知事は17日、地元当局の過失が原因かどうか調査を命じたと明らかにした。

 母親や社会福祉活動家らによると、娘は先月死亡。手続きの不備を理由に当局者が一家への食料配給を拒んでいたといい、そのことが娘の死の原因だと家族は訴えている。

 この悲劇に市民の怒りが高まる中、ジャルカンド州のラグバー・ダス(Raghubar Das)首相は女児の死はひどく痛ましいことだと述べ、早急な調査を命じたと明らかにするとともに、「罪を犯した人物が見つかれば断固とした措置を採る」とソーシャルメディアに投稿した。

 母親によると、所持していた低所得世帯向けの食料配給カードと、指紋や虹彩を登録する生体認証IDシステム「アドハー(Aadhaar)」の統合を家族が行っていないとして、当局者らは一家が食料配給を受けられないと主張していたという。

 しかし、インド最高裁はアドハーの登録にかかわらず低所得世帯の国民全員が食料配給を受ける権利があるとの判断を示しているとして、活動家らは当局者がこれに違反したと非難している。ある活動家は「政府は責任転嫁しようとしているが、あの家族が何日間もずっと食べるものがなく葉っぱを食べることを余儀なくされていたという事実は変わらない」と述べている。

 インドでは人口の3分の1近くに当たる3億6000万人以上が貧困ラインを下回る水準で生活しており、政府の食料配給を受ける資格を有しているという。
【翻訳編集】AFPBB News