中島みゆきが、今年4月からスタートし9月の最終話まで連日高視聴率をマークした倉本聰脚本によるテレビ朝日系 帯ドラマ「やすらぎの郷」の主題歌『慕情』で、有線J-POPリクエストランキング1位を獲得した。(10/18集計分*10月6日(金)〜12日(木)株式会社USEN調べ)

中島みゆきが有線J-POPリクエストランキング1位を獲得したのは、NHK総合「プロジェクトX 挑戦者たち」主題歌の『地上の星』で2003年1月に4週連続で獲得して以来14年ぶり。それ以前では、1981年11月に4週連続で『悪女』、1992年9月にミリオンヒットとなった楽曲『浅い眠り』で獲得しており、今作で4度目となった。今年5月に2017年JASRAC賞金賞を受賞した名曲『糸』、2014年のNHK連続テレビ小説「マッサン」の主題歌で、NHK紅白歌合戦歌唱曲『麦の唄』などの大ヒット曲でさえ獲得できなかった快挙。

今回のリクエストランキング1位の背景には、シルバー層を虜にした倉本聰ドラマ「やすらぎの郷」の存在が大きい。60歳以上のシニアに愛された今番組の終了後から、リクエストが徐々に増えはじめ、ここに来て一気に1位を獲得。『慕情』にはシニア層を捉えて離さない人生の機微が歌われ、一喜一憂し続ける人間の愚かさと、限りない慕情が愛おしく包むように力強く歌われている。そんな「やすらぎの郷」ロスを受け、リクエストが増えたのだろう。シルバー層の『慕情』を聴きたい気持ちは有線リクエストだけでなく、シングルCDを求めて住宅街に隣接するレコード店へ訪れることにもつながっているようで、街中店舗での売れ行きが『麦の唄』と比べて3倍近くになっているという。

そんな中、この『慕情』が収録される11月22日発売の中島みゆき通算42枚目のフル・オリジナル・アルバム『相聞』の全曲トレーラーが公開された。アルバムのタイトル『相聞』は万葉集の3大構成の1つ「相聞歌」に由来している。いわゆる恋歌であり、中島みゆき曰く「おおらかで 力強く そしてプリミティヴな愛の歌集」となっている。

今回公開された全曲トレーラーでは、アルバムの代表曲となるドラマ「やすらぎの郷」主題歌『慕情』、挿入歌『人生の素人(しろうと)』をはじめ、平原綾香に提供した『アリア-Air-』のセルフカバー曲と曲調も様々。リスナーの心を揺さぶる愛に満ちた言葉で歌われている。1曲毎の試聴は短めだが、各楽曲に合わせて中島みゆきの真骨頂である歌詞が表記されるので、その言葉の中に重厚な今作の一端を味わえるのも嬉しい。アルバム発売後には年を越して行われる全18公演にも及ぶ「夜会工場」VOL.2の開催も決定しており、秋からの中島みゆきの活動から目が離せない。

また、同時発売となる中島みゆきの音楽プロデューサー、瀬尾一三の作品集『時代を創った名曲たち』〜瀬尾一三作品集 SUPER digest〜の特設ページも公開されているのでこちらもチェックしていただきたい。中島みゆきの名曲『糸』、大ヒット曲『空と君のあいだに』が収録されている。

そして、現在Twitterでは「慕情川柳」キャンペーンが開催されており、応募総数は五百句を超え好評とのこと。同キャンペーンは、『中島みゆきの「慕情」を聴いたあなただからこそ書ける心の唄を川柳で募集』というもので、「長年連れ添った相手に伝えたい感謝の気持ち」、「普段は照れくさくて言えそうにない気持ち」などを詠った川柳の投稿を呼びかける内容となっており、豪華賞品が用意されている。作品の応募は、ヤマハミュージックコミュニケーションズ公式 Twitter アカウント「@YMC_harajuku」をフォローの上、ハッシュタグ「#慕情で川柳」をつけてツイートすることで可能とのことで、応募方法や賞品の詳細は中島みゆき Single『慕情』キャンペーン特設ページをチェックしてみよう。応募締め切りは10月31日までと、残すところあと2週間となっている。ぜひ投稿してみてはいかがだろうか。