16日、韓国各地で一斉に「消防車のために道を空ける」訓練が行われ、さまざまな市民の姿が明らかになった。写真はソウル。

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2017年10月16日、韓国で毎年恒例になっている「消防車の通行のため道を開ける」訓練が韓国国内200カ所で一斉に行われ、韓国・チャンネルAが、訓練への市民たちのさまざまな反応を伝えた。

ソウル中心部の管轄内に渋滞区間を多く擁する中部消防署はこの日の訓練で、明洞(ミョンドン)〜乙支路(ウルチロ)区間8キロを15分以内に抜けることを目標としていた。しかし結果かかった時間は目標より6分長い21分。「消防車が通ります。車両は左右によけてください」とのアナウンスに応じて道の端に寄る車両が多かったものの、隙間に割り込んでくるタクシーや突然飛び出してくる車が障害になったという。

同じ頃、韓国南部の町、全州(チョンジュ)市。こちらでは消防車が出動するや否や道をふさいで作業するクレーン車に遭遇、なんとか避けて通り過ぎるも、今度は違法駐車の車両のためバックせざるを得なくなってしまった。

消防車や救急車、指揮車両など合わせて7台が出動した大田(テジョン)市でもやはり渋滞は避けられない様子。しかし、前方を走っていた路線バスの運転士が窓から身を乗り出し、手信号で一般車両に道を開けるよう促してくれた。このうれしい対応を目にした消防士の一人は「市民の意識が一番重要です。自分の家から火が出たと思って(対応してほしい)」と語った。

一方、韓国南部、昌原(チャンウォン)市内も渋滞区間が多かったが、市民の協力により順調に進んだとのこと。

記事は、「適切な火災の鎮圧や救助のために与えられた時間、すなわち『ゴールデンタイム』はわずか5分だ」とし、「消防車に道を開けにくい交差点では、道路の右端に避けるのが原則(韓国の車通行は日本と反対の右側通行)」と伝えた。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「さすがタクシー。隙間に入ってくるとは…」「一般化するわけじゃないけど、タクシーの運転は乱暴」とタクシーの常習的なマナーの悪さへの批判が目立ち、「消防車に道を開けない場合は罰金や罰点を加算し、常習犯の免許は剥奪だ!」「通行を妨害する車は全部ぶち壊してもいい法律をつくるべきだ」と厳しい処置を求める声が上がっている。

また、「大韓民国はものすごく発展したけど、市民意識が追い付いていない」「韓国はまだまだ。20年前にドイツを見て感じた」「こんなことを訓練するなんて。先進国になるための訓練かな?」など人々の意識を指摘する声も上がり、あるユーザーは「こんな訓練をしなくても当たり前に行動できるようになってほしい」との願いをコメントに託していた。(翻訳・編集/松村)