強気姿勢で怪物FWフッキを封殺、浦和DF槙野智章「楽しく、ワクワクしながらプレー」《ACL2017》

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▽浦和レッズは18日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2017準決勝2ndレグでホームに上海上港(中国)を迎え撃ち、1-0で勝利。2戦合計2-1とし、10年ぶりの決勝進出を決めた。

▽試合後、浦和のDF槙野智章がミックスゾーンで取材陣のインタビューに応対。決勝行きを果たしたチームの戦いぶりや、局面で激しい肉弾戦を演じた上海上港のFWフッキとのマッチアップについて語った。

◆DF槙野智章(浦和レッズ)

──決勝進出という結果について

「こういう結果が出たというのは正直、選手の中でもイメージしていなかったと思う。一番怖かったのは、ホイッスルが鳴ってから“腰の抜けた引き気味の守備的なサッカー”をすること。試合前からそれだけをロッカールームで話し合っていた。本当に良い入りができて、先制点を獲れたことで、自分たちらしい良い試合運びを見せることができた」

──試合前のゲームプランについて

「もちろん、点を獲りに行く姿勢はあったけど、心の中に“0-0でもオッケー”、“引き分けでもオッケー”という気持ちも少なからずあった。1-0になってから数回のピンチがあったけど、僕を含めて跳ね返すだけのチャンスもあった。決め切れば、もっと簡単に試合を進めることができた。最後に押し込まれたけど、みんなで我慢強く守り切れて良かった」

──ブラジル代表FWフッキとの一対一で負けていなかった。手応えは

「グループリーグでもやっていたけど、彼と対峙したとき、数十cm寄せられるかどうか、そのアプローチでヘッドダウンするタイミングを研究していた。これまで何度か食いつき過ぎて入れ替わられたり、実際にゴールも獲られたりもした。そういった経験がこの試合に向けて良い参考になった。今日に関しては、彼を自由にさせないことを心がけていたし、前半終盤にイエローカードを受けたことも僕にとって良かった」

「周りから“ファウルに気をつけろ”、“行くな”、“遅らせろ”って言われたけど、ここで一歩引いてしまうと、僕の中に彼を止められない怖さがあった。逆に、イエローカードをもらったからこそボールを奪いに行く守備を意識した。よく言われているデュエルの部分を自分の中で90分間、楽しく、ワクワクしながらプレーすることができた」