クラブ批判騒動のローズが復帰戦で温かい反応見せたサポーターに感謝

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▽トッテナムに所属するイングランド代表DFダニー・ローズが、17日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)・グループH第3節、レアル・マドリー戦(1-1のドロー)で今年1月以来の復帰を果たした。

▽そして、ローズは今夏にクラブ批判騒動を起こした中、復帰戦で温かい反応を見せたサポーターへの感謝を口にしている。イギリス『ロンドン・イブニング・スタンダード』が同選手のコメントを伝えている。

▽ローズは今年1月にヒザを負傷して以降、手術を行った影響もあり、9カ月ほどの戦線離脱を強いられていた。

▽また、今夏にイギリス『サン』のインタビューでは「Googleで検索する必要がない一流の選手獲得が必要」と、クラブの補強戦略を批判する趣旨の発言や、独自のサラリーキャップを設けてその他のビッグクラブに比べてサラリーが明らかに少ないことを非難。この発言後、反響の大きさを考慮して謝罪を行うも、多くのサポーターの不評を買うなど、苦しい立場に追い込まれていた。

▽そんな状況の中での復帰戦となり、ローズは試合前のウォーミングアップや80分過ぎにFWフェルナンド・ジョレンテに代わって途中投入される場面でのブーイングを覚悟していた。だが、サンティアゴ・ベルナベウに遠征した4000人ほどのアウェイサポーターは、これまでと変わらず温かい声援で同選手の復帰を歓迎した。

「正直、僕がやったことに対して、サポーターから冷たい反応があると思っていたんだ。だけど、サポーターは僕がピッチに入ったとき、試合後にピッチ内でトレーニングをしているとき、とても温かな反応を示してくれた。そのことにとても感謝しているよ」

「今シーズンの残りを楽しみにしているよ。まず初めに自分のポジションを取り戻す必要がある。監督は過去の僕の発言をもう忘れてくれているし、僕たちはチームとして前進し、トロフィー獲得に向けてチャレンジしているんだ」

▽また、ローズは練習復帰から間もない段階でいきなりマドリーとのビッグマッチで復帰を果たしたことに関して以下のように説明している。

「僕の頭の中では(来週ミッドウィークに行われるEFLカップの)ウェストハム戦で数分間プレーする予定だったんだ。先週の日曜日に良い感覚でトレーニングすることができ、ロッカールームに戻ってシャワーを浴びる準備をしていたんだ」

「そのときに監督から上の階に呼ばれて、『今日は良い感じでプレーできていたね。マドリッドで10分か15分プレーできるか?』て聞かれたんだ。そのときに僕は『もちろん、できます。問題はないです』って答えたんだ」

「正直、今回の試合は家のテレビで観戦すると思っていたし、数日前の時点では全く想定していなかったよ。同様に復帰戦で初めて中盤(インサイドMF)でプレーするなんて驚いたよ」

「ここ数カ月はイライラすることが多かったけど、ここ数日間にはその価値があったと思うよ」