「最も効果的なED解消法は、ズバリ、パートナーに協力してもらうことです」
 こう話すのは、元AV女優で『セックスが危ない!』などの著書もある、竹下ななさんだ。

 食事法から筋トレ、睡眠法、もちろんED治療薬などED解消のための手立ては数多く存在するが、一番効果が高いのは、やはり“パートナーの協力”だという。
 「勃起しないこと、途中で萎えてしまうことをパートナーの女性にちゃんと相談できれば、大抵のEDは治ると思うのです。ただ、そこは男性…プライドもあるので、なかなか素直に打ち明けられないようですね」

 確かにその通りで、男は自分がEDなどと認めたくない。それをパートナーにひけらかすことは、かなり勇気のいる話だ。
 だが、女性にすれば1人で悩む男性ほど扱いづらいものはないという。
 「女性も当然、気にしているんです。私に色気がないから彼は勃起しないのではないか? という不安もありますし、それを聞き出す勇気もない。ヘタなことを言って、男性を傷つけてしまうのでは? という心配もあるんです」

 結局、お互い聞きたいことも聞き出せないまま、性交渉が減り、愛情も醒めていく。負の連鎖となるのだ。
 「女性としては理由を知りたいんです。なぜ、勃起しないのか。理由さえ分かれば、一緒に頑張ろうとなるし、無理なら無理で、別の楽しみ方を一緒に考えたいんですよね」

 例えば、それがパートナーに対して「性的な色気を感じなくなった」という理由でも構わないそうだ。
 「ショックは受けますが、それと同時に自分も直すべき点が見つかるので、進むべき目標が見つかるんです。彼に色気を感じてもらうための努力もしますよ」

 パートナーの協力を得られれば、一気にEDは解消するという。
 「以前、50代の男性がEDに悩んでいて、そのことを思い切って奥さんに相談したそうです。しかも男性は見た目、男らしいタイプなのですが、実はM的な部分があり、女性に虐められることで興奮する性癖の持ち主だったんです」

 長年の結婚生活の中でこのことはずっと封印していたが、ついに打ち明けた。
 「そしたら奥さんは“もっと早く言ってくれればよかったのに〜”と言って、その晩、男性がシテもらいたかった顔面騎乗とか、手をタオルで縛られるとか、そうしたプレイを奥さんは恥ずかしがりながらも、してくれたそうです」

 すると、これまで硬くならなかったペニスがみるみると勃起。奥さんもノリノリで、逆レイプするように自ら跨ってきたそうだ。
 「私は思うのですが、EDになりやすい男性は自分の性癖を隠しすぎなんです。誰もが人にはあまり話せない性癖を持っていて、実は、そこが一番の興奮ポイント。パートナーにそれを知ってもらって、願望を叶えてもらえれば、大抵は勃起するんですね」

 セックス中に女性から言われたい言葉、興奮する女性の匂い、どうしてもやってみたいシチュエーション…それら封印している性癖を、パートナーと楽しめる関係になれば、EDなんか吹き飛ばせるのだ。

竹下なな
精力料理研究家。元AV女優であり、現在はヨガインストラクターとして活躍。大の料理好きでもあり、精力アップのための食材を使った簡単料理を日々、研究している。近著に『セックスが危ない!』(三和出版)。