フロンターレ×東急フェスタ コアサポな映像製作者が語るチームの魅力

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9月30日の川崎フロンターレVSセレッソ大阪戦で『2017川崎の車窓から〜東急グループフェスタ〜』と称したイベントが開催された。

J1屈指の面白い取り組みを続けているフロンターレだが、この日は「貸切臨時列車ツアー」、「Paint it Blue Bus!!」など多数のコラボ企画を実施。その中でも特に話題となったのが「現役の車掌さんが特別な映像と共に川崎フロンターレの紹介をする」というものだった。


実はこの選手紹介映像を制作したのは『株式会社エレファントストーン』という現在絶好調の映像制作会社。

そして、その社長である鶴目和孝氏は、何と川崎フロンターレのシーズンチケットホルダーにして、スタジアムのある町に住みたいと引っ越しまで敢行したコアサポなのだ。

そんな“コアサポ社長”が率いる製作会社が何を考えて映像を作ったのか?話を聞いてみた。

― 今回は東急電鉄とのコラボということで“電車”がテーマでしたが、動画を作る上で意識したことはありますか?

フロンターレサポーターの多くが普段から利用している東急電鉄様とのコラボということで、いかに完全にコピーをするかという点と、選手の写真素材を運転席にいかに違和感なく載せるかという点にはかなりこだわりました。

【次ページ】コアサポ社長が語るフロンターレとの出会い

― 鶴目社長はサッカーファンだと聞きました。会社の自己紹介でも「川崎フロンターレのシーズンチケットホルダーでホームの試合は基本全試合、アウェイも東北だろうが九州だろうが行ける限り駆けつける」とありますね。

もともとのきっかけはデポルディボ・ラ・コルーニャなど海外サッカーでした。ロンドンやマンチェスターにも旅行に行ったのですが、おじいちゃんと孫がアーセナルのユニフォームを着てスタジアムに行く姿をみて感銘を受けました。

と、同時に、日本に住んでいる自分を振り返ったときに海外のチームに毎週家族総出では応援に行けない。そこで、Jリーグへ目を向け日本のチームを応援しようと思ったのがきっかけです。

そこで首都圏にあるチームの中でユニフォームやスタイル、チームカラーが一番自分的にしっくりきたのがフロンターレサポーターになった最初のきっかけですね。

― フロンターレ好きが高じて引っ越したとか?

「スタジアムのある町に住みたい」と考え、フロンターレのお膝元である武蔵小杉に引っ越したのが2007年のことです。

最初に目を奪われたのは森勇介選手ですね。

正直、フロンターレを観戦するまでは「悪童」というイメージしかなかったんですが、まずプレーがセンスもあるしめちゃくちゃ上手い。

実は、インテリジェンスに富んでいて単純にプレイヤーとして魅力的だったのですが、やはり実際、彼は怒りっぽいところがあって、すぐに審判や相手選手に突っかかるんです。その時にスタジアム全体が「勇介ーやめろーー」って声が老若男女から響いて(笑)。

サポーターから彼のチャントが始まってそこで引き下がるっていうのが、なんか“我が町のチーム”っていう感じがして一気に心を掴まされました。

【次ページ】フロンターレの思い出名シーン

― フロンターレサポーターとしての思い出はありますか?

同じく2007年のACL準々決勝のセパハン戦ですね。谷口博之選手が最後PK戦で外して負けちゃったんですが、その時も選手がスタジアムを出るまで、サポーターがずっと号泣している谷口選手のチャントを歌っていました。その光景を目の当たりにしたりして自分も本当のサポーターになった気はします。

そこで完全にはまってしまい、この10年で等々力で試合があったリーグ戦やカップ戦は冠婚葬祭を除き全て行ってますし、首都圏や静岡であればほぼ間違いなく駆けつけますね。

去年は福岡や仙台も行きましたし、今年もガンバ、セレッソ、ヴィッセルの関西3試合は全て行きました。

5歳と3歳の息子がいるのですが、背番号は全部言えるくらいちゃんとサポーターとして育ってます。最近、長男は森谷選手のミドルがいかに凄いかを力説してくれます。

― 一家そろってフロンターレ・サポーターというわけですね(笑)。読者に推したい選手はいますか?

ここまでくると好きな選手というのは特にはないのですが、なぜかサイドバックやサイドアタッカー系の選手のユニフォームを買うことが多いですね。ちなみに今年購入したユニフォームは武岡優斗選手です。

ただ、なんだかんだ言ってもこのチームのバンディエラは中村憲剛選手なので、何としても憲剛が現役でいるうちにタイトルを獲りたいし、カップやシャーレを掲げてもらいたいですね。

― 映像に話が戻ります。サッカーの映像はやはり特殊だと思いますが、今回、フロンターレサポーターとしてのこだわりポイントは?

チームもサポーターも基本的にちょっとくだらない小ネタが好きなので、「サブスティテュート」の紹介を東急の電車内のサイネージを完全に模倣しました。

ほかにも、ユース上がりで川崎出身の三好が出たら「川崎直行」にしたりという サポーターならではの好きなツボというのは分かっているつもりなので、そこはかなり意識しました。

ただ、三好がメンバー入りするかは不透明だったので、当日までドキドキしていました。 

【次ページ】サポだからできる映像のこだわり

― 誰が出るかわかりませんもんね。その辺りはサッカーならではの映像制作の難しさかもしれません。どのように対応したのでしょうか?

実は所属選手全員作っていて、大島選手とか怪我をしている選手も「欠場するだろうな」とは思いつつも全員用意しています。

それだけに没ネタが紹介できないのが少し悔しいです。

― そうした工夫ができるのはサポーター兼映像制作者ならではですね。今回すごい反響があったわけですが、ご自身では手応えをどのように感じていますか? 

スタジアムや周りの知り合いの反応はすごく良かったのは満足なのですが、いつもの選手紹介をした後に起こる「手拍子&コール」のタイミングを崩してしまったのはちょっと反省点ですね。

また機会があれば是非愛するフロンターレの映像を作りたいです。

― ありがとうございました。

編集部ではこの後にフロンターレへ直撃、なぜこのような斬新な企画を次々と打ち出すことができるのか話を聞いてみた。乞うご期待!!

【取材協力】

「あなたの想いは、象れる。 FOCUS ON YOUR HEART.」

株式会社エレファントストーン https://elephantstone.net/

※映像と画像の一部は『Gettyimages』、また、『川崎フロンターレ』及び『映像制作会社』の許可を得て使用しております。