体型や肌、髪が老化するのはもちろん、声も年をとるのを知っていますか? もしかしたら、あなたも気づかないうちにおばさん声になっているかもしれません。

女性ホルモンの減少が声帯にも影響

会ったことがなくても、電話で声を聞けば、なんとなく相手が何歳くらいの人か想像ができるもの。相手が話す口調はもちろん、声の高さも重要な判断材料です。女性は年齢を重ねると、声が低くなると言われています。これがいわゆる“おばさん声”です。声はなぜ老化するのでしょうか。その原因は下記のように考えられています。

1、声帯の老化

人が声を発するとき、喉の奥にある声帯が震えて声となります。この声帯の筋肉の弾力性を保つ上では、女性ホルモンもひと役買っています。それが、加齢で女性ホルモンの分泌量が低下すると弾力が落ちる傾向が。これにより、女性の声が低くなると言われています。弾力が落ちた声帯は、振動しにくくなり、これがかすれ声を生む原因にもなっています。

2、唾液の減少

歌手やアナウンサーが普段、よくマスクをしているのは、喉を乾燥から守るため。加齢とともに口の中の唾液は減り、乾燥しやすくなっています。喉が乾燥した状態で声を出すと声帯が傷つき、かすれ声やしわがれ声の原因に。水を飲むなどの水分補給はもちろん、のど飴、マスク、加湿器などを活用して、喉を乾燥から守りましょう。また、朝起きると喉が渇いている人は、寝ている間に口呼吸になっている可能性が。口呼吸は、乾燥した空気がダイレクトに声帯に当たるのでかすれ声になりやすくなります。思い当たる人は、寝るときにマスクをするなどして対策を。枕の高さが合わない場合もあるので、枕の高さを変えてみるのもよいでしょう。

3、ヒアルロン酸の減少

声帯は粘膜で覆われており、その主成分がヒアルロン酸です。残念ながら、肌と同じように、声帯のヒアルロン酸も加齢とともに減少していきます。すると、声を出す時に息が漏れるようになり、しわがれ声に。美容皮膚科では、顔にヒアルロン酸を注射するのと同様に、声帯にもヒアルロン酸を注入する治療が行われているそうです。

4、タバコ・お酒

タバコや飲酒も声帯には悪影響。お酒は喉を乾燥させ、その上、お酒の席では大きな声で話すことが多くなるために声帯を傷めやすくなります。また、タバコは、声帯に炎症を起こすので、健康面はもちろん、若い声を維持したいなら、すぐやめるべきです。

肺活量を増やすことでもハリのある声に

また、声が老化するもうひとつの要因が、肺活量の低下。息を十分に吐き出すことができなくなるため、かすれ声になったり、大きな声を出せなくなったりするのです。ハリのある声を取り戻すため、1日数回、腹式呼吸を行って肺活量を増加させるトレーニングをしましょう。立ったままでも、椅子に座ったままでもOKですが、背筋をすっとのばして、鼻から息を吸います。同時に、お腹を膨らませて、息をたっぷり吸い込んで。その次に、お腹をへこませながら息を吐き切ります。お腹が動いているか確認するために、手をおへその下において行うとわかりやすいでしょう。

そして、声帯も筋肉で出来ているので鍛えることができます。通常の会話では鍛えられないので、カラオケや合唱などに参加するのがおすすめ。大声で歌を歌うことで、声帯だけでなく、口の周りや顔の筋肉など、声を出すのに欠かせない筋肉も一緒に鍛えることができます。

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと