提供:週刊実話

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 気持ちいい青空の下、緑豊かな芝生の上で思いきりスイング! 昔はおじさんのスポーツのように思われて一時は下火だったゴルフも、最近では若い女性人気を獲得して再び盛り上がりを見せている。読者の中にも仕事の付き合いに日頃のストレス解消にと、ゴルフに出かける事が多いという方もいることだろう。だが、実はこのゴルフが年間200人もの突然死を呼び起こす危険なスポーツだということはご存知だろうか? そのリスクは、あらゆるスポーツの中で一番高いともいわれている。

 しかし、そんなに激しい運動も要さないゴルフがそんなにも危険なスポーツだというのには納得がいかない読者も多いだろう。ゴルフの突然死はなぜ起きるのか?

 ひとつの原因として、ゴルフをプレーする時間帯が挙げられる。ゴルフで起きる突然死の8割以上が心筋梗塞によるものといわれているが、心筋梗塞は起床後2〜3時間ほどの間に起きることが多いといわれており、時間帯にして午前8〜10時が最も危険な時間帯。朝から始めることの多いゴルフは、その危険な時間帯にプレーしている可能性が高いスポーツなのだ。

 さらには、パットなどミスのできない状況での緊張感も要因といわれている。緊張するとアドレナリンなどのホルモンが分泌されて血圧が上昇するため、心拍数も高くなり心臓もドキドキしてくる。さらにはパットに至るまでの過程でボールを追って山を上り下りしているため、ただでさえ心拍数は上がっている。そこに緊張による心拍数の上昇が加わり、心筋梗塞につながってしまうというわけだ。事実、時間帯と緊張感の重なり合う“第1ホールのパット”が特に危険だとする報告もある。

 また、夏のゴルフで起こりがちな脱水状態も大きな要因のひとつだ。日差しを遮るものが少ないゴルフ場では、汗をたくさんかくことで脱水状態に陥りやすくなる。さらに、ゴルフ場では昼食などでお酒を飲む人も多いため、アルコールの利尿作用でさらに脱水状態を深刻にしてしまう。その結果、7〜8月には脳梗塞や心筋梗塞などの突然死リスクが集中するのだそうだ。

 週末のゴルフが唯一の楽しみ、というあなたは、ゴルフだから…とあまり油断しない方がいいかもしれない。