糖質制限がよく話題となりますが、糖質の中でも特に注意したいのは、果糖の摂りすぎです。果糖は甘みが強く、安く大量生産できるため、清涼飲料水やお菓子、加工食品などに幅広く使われています。そのため気がつかないうちに果糖を摂りすぎていることがよくあり、肥満や糖尿病が増えている原因の一つとされています。

ブドウ糖と果糖の違い

糖質は人間にとってなくてはならない栄養素であり、タンパク質、脂肪とともに3大栄養素の一つとされます。糖質は体内で消化されるとブドウ糖と果糖に分解されますが、ブドウ糖と果糖は同じ単糖類でも、その役割に違いがあります。ブドウ糖は小腸で吸収された後、血液と一緒に身体中を巡りエネルギーとして使われます。一方、果糖は肝臓で処理されるため、血液に混じることはありません。以前、ブドウ糖は血糖値を上げるため体にとって害、血糖値を上げない果糖は体に良いと奨励されていた時期がありました。しかしその後の研究により、果糖のデメリットが明らかになり、果糖の大量摂取が健康リスクとなることが分かったのです。

果糖の摂りすぎによる問題点

ブドウ糖は脳の満腹中枢に作用するため、一定以上の量を摂ると満腹感が得られます。しかし果糖にこのような機能はなく、甘さが快感となりいくらでも食べてしまう危険性があります。(砂糖を摂りすぎていない?砂糖の1日目安量は小さじ6杯!)
こうして摂りすぎた果糖は脂肪に変えられて蓄積していくため、必要以上に摂取すると肥満や糖尿病、心血管疾患などにかかるリスクが高くなります。

それから果糖はタンパク質と結びついてAGEを作りやすいことも指摘されています。(老けない秘密は、AGEを体に溜めないことにあった!)
AGEとは終末糖化産物のことであり、体を老化させる強い毒性を持っています。ブドウ糖よりも果糖の方がはるかにAGEが作られやすいとされています。

清涼飲料水などの摂りすぎに注意

果糖は果物に多く含まれていますが、果物の場合は果糖の吸収が穏やかであり、食べすぎることがあまりありません。普段の生活で特に気をつけたいのは、清涼飲料水やお菓子などから果糖を大量摂取することです。これらの加工品には、多くの場合トウモロコシのデンプンから作られたコーンシロップ(果糖ブドウ糖液糖)が使われています。コーンシロップは安価で大量に作ることができるため、アメリカをはじめとする世界中で使われるようになりました。しかしその弊害として、肥満や成人病になる人が急増しています。WHO(世界保健機関)では、果糖の摂取量を減らすために、清涼飲料水やジャンクフードに課税を要請するなどの動きが出ています。

日本でも、現在は加工食品において砂糖よりもコーンシロップが使われることが多くなっています。清涼飲料水やお菓子だけでなく、調味料やインスタント食品などにも使われているので注意が必要です。自分の体は自分で守るしかありません。食品の成分表をチェックして、果糖を摂りすぎないように気をつけましょう。


writer:Akina