久保建英のU-17日本代表での戦いが終わった【写真:Getty Images】

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 U-17W杯の決勝トーナメント1回戦が17日に行われ、グループEを2位で突破した日本はグループF首位のイングランドと対戦し、90分を終えて0-0。しかしPK戦の末3-5で敗れ、ベスト8進出を逃した。

 試合を終えた久保建英は「もう試合がなくなっちゃったのは悔しいです」と、現U-17代表でのプレーが最後になってしまったことを惜しんだ。自身は随所に好プレーを見せて何度もゴールに迫っていただけに、決めきれなかったことだけが悔やまれる。

「今日も全然やれて、普通に勝てるところはあったんじゃないかなと思う分、余計に悔しいというか…やれない悔しさじゃなくて、やれたのに負けてしまったのは本当にもったいないですし、もっと違う高い景色を見たかったというのも思います」

 イングランド相手に間違いなく実力差はあった。それでも日本は個人の差を組織で埋めるサッカーで対抗し、大会屈指のタレント集団をあと一歩のところまで追い詰めた。この試合でチームとして体現したスピリットには「負けちゃったんですけど、内容としてはこのチームは十分トップとやれるくらいの選手もスタッフもいると証明できた」と、久保も胸を張る。

 久保は今年、2度世界と戦った。5月にはU-20W杯でベスト16進出に貢献し、優勝を目標に掲げていた今回のU-17W杯もベスト16の壁を破れず。だが、16歳で得たW杯という舞台での経験は決して無駄にはならない。

「(2度のW杯での経験は)絶対プラスになると思う。でも、それもここからこの大会に出ていなかったような人たちが活躍するかもわからないですし、それをプラスにするかマイナスにするかは自分しだいだと思うので、(日本に)帰って、無駄じゃなかったと思えるように努力していきます」

 将来への質問が飛ぶと「正直わからない」と答え、目標を失いかけているようにも見えたが、久保は次の一歩をしっかりと見つめていた。またも才能の片鱗を見せつけた日本の至宝は、U-17W杯を通してまた一段階大きく成長したかもしれない。

(取材・文:舩木渉【コルカタ】)

text by 編集部