ACLで逆転劇続けた浦和の守護神、“追う者”の強さ警戒 上海戦へ「余計なことを考えては…」

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準決勝第2戦の上海上港戦、GK西川「平常心で戦いたい」

 浦和レッズの日本代表GK西川周作は、大一番となる18日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の準決勝第2戦、ホームでの上海上港(中国)戦に向けた前日練習を終えると「日本中の期待がかかっている試合だからこそ、日本を代表して戦う」と宣言した。

 浦和は敵地での第1戦を1-1で終えているだけに、とにかく無失点で90分間を終えれば決勝進出が決まる。上海の前線について「フッキ選手に2試合ゴールを決められていますし、ウー・レイ選手(中国代表FW)もスピードがある。誰もが知っているような選手たちが揃っていますよね」と、相手の攻撃陣を当然のように警戒している。その上で、自分たちがアウェーゴールというアドバンテージを得ていると、考えすぎないことの重要性を強調した。

「余計なことを考えてはいけないと思います。これまで不利な状況から勝ち上がってきていて、追う立場はメンタルが作りやすいことも分かっています。そういう試合だからこそ、押し込まれてチームがパニックになるようなことになっても、GKからサポートしていきたい」

 浦和はラウンド16の済州ユナイテッド(韓国)戦、準々決勝の川崎フロンターレ戦と、第1戦の敗戦をホームでの第2戦で逆転してきた。それだけに、ビハインドを跳ね返そうとするチームが持つメンタルの強さは、自分たち自身がよく知っている。その逆の立場だからこそ「大事な試合だから何かを変えるのではなく、平常心で戦いたい」と話した。

 浦和は今季のACLでホーム無敗。サポーターから絶大な後押しを得られる埼玉スタジアムでは、異次元の強さを見せている。それに加えて西川は、その浦和サポーター以外からの応援の声も届いていると話した。

「良い準備ができている。全員で戦うだけ」

「明日の試合は、普段はJリーグの他のチームを応援しているサポーターの方にも、レッズを応援してくれている人がいる。それだけ日本中の期待がかかっている試合だからこそ、日本を代表して戦う。良い準備ができているし、あとは全員で戦うだけ」

 平日のナイトゲームにかかわらず、すでに前売りチケットも4万枚近く売れている。浦和が優勝した2007年大会の準決勝では、第2戦のホーム城南一和(韓国)とのゲームがPK戦までもつれ込んだ。その時、PKが行われた浦和のゴール裏に応援旗が集結して相手チームにプレッシャーをかけ、勝利に一役買った。

 昨季はラウンド16の敵地FCソウル戦でのPK戦で自らキッカーを務めて敗退した過去があるが、明日のゲームで西川が守るゴールの後ろには、ホームの大サポーターと日本中の期待する思いがある。その後押しを背に、全身全霊をかけてゴールを死守する西川が浦和を決勝の舞台へと導いていく。

【了】

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images