グレートデーンの長い歴史

犬名の由来

グレートデーンの犬名から「デンマーク」が発祥の犬種だと思われがちですが、ドイツが発祥の犬種であり、原産国のドイツでは「Deutsche Dogge」(ドイチェン・ドッゲ)が正式名称で国犬として愛されています。

犬名の由来としては、その昔フランス人の博物学者のビュフォンがデンマークを訪れた時に、グレートデーンに出会い「Grand Danois」「大きい」「デンマークの」という意味のフランス語で紹介し、それを英語に訳したものがグレートデーンとなり今も英語圏ではその名で呼ばれています。
遥か昔にはドイツでもDanische Dogge(デニッシュ・ドッゲ)「デンマークの大きな犬」として親しまれていた時もあり、1878年のベルリンでブリーダーたちや審査員によって正式名称をドイチェン・ドッゲに定められました。

グレートデーンの祖先犬たち

グレートデーンの祖先犬としては

古いタイプのブレンバイザー(ボクサーの祖先犬ともいわてれる、中央ヨーロッパに昔から生息していた猟犬<牛噛犬>)イングリッシュマスティフ(イギリス原産の非常に歴史のあるマスティフ)とサイトハウンド(視覚ハウンドといわれる長肢の猟犬/アフガンハウンドボルゾイサルーキーなど)の混交犬の交配種

だと考えられていて、400年もの時を経て現在の姿になりました。

祖先犬は中世のドイツで野生の猪を狩るための狩猟犬として改良され、また軍用犬としても活躍して人々を助けていました。
強く大きく勇猛果敢でスタミナもあり、堂々としていて気品溢れる姿は上流階級の人々の心を魅了し、神話の中の最上級の神と言われるアポロに例えられ「犬の中のアポロ」とまで言われ、皆がこぞって飼いはじめ、一種のステータスシンボルとなっていました。

19世紀後半にアメリカに持ち込まれ、瞬く間に人気を得て、今なお根強い人気を誇っています。明治時代には日本にも持ち込まれ、土佐犬の改良に使用されたという記録が残っているそうです。

グレートデーンの特徴

JKCの基準によると2Gの使役犬に分類され、キ甲部での体高は牡80儖幣紂μ72儖幣紊箸気譴討い泙后B旅發搬猟垢呂曚榮韻犬蚤僚鼎浪缶洞Δ45〜54圈
グレートデーンの毛色は、

ブラックブルーフォーンブリンドルハールクイン

の5色に分類され、短毛で滑らかな非常に美しい被毛です。

昔は猪狩りのときのケガ防止策として断耳を行っており、耳がピンと立っているのが特徴と思われていましたが、垂れ耳が本来の姿であり、現在では断耳する必要性はなく禁じている国もあります。

グレートデーンの性格

大きくてたくましく優美な外観を持ちながらも、性格は非常に温和で人懐っこく、のんびりとしていて穏やか、飼い主には従順で頭が良くお行儀も良いのでしつけがしやすい犬種です。
また子供や他の犬にも温厚で優しいので、すぐに仲良くなれますが、一方では繊細な部分もあるため、知らない人や犬には気を使ってしまい、おとなしく控えめになってしまう一面もあります。

グレートデーンを家族に迎えるにあたって

性格も良くしつけもしやすいグレートデーンですが、家族に迎えるにあたっては、色々な注意点や心構えが必要になります。
理解した上で家族として迎えるようにしてください。

グレートデーンの子犬の相場

血統や性別・毛色によっても変わりますが、家庭犬のペットタイプでおおよそ20万円〜50万円になり、ドッグショー向けのショータイプとなると1000万円を超えるものも珍しくないそうです。

グレートデーンは大型犬の中でも超大型犬になりますので、ペットショップでは展示するスペースがなく販売している店は無いに等しく、探してからの購入が可能か相談してからの購入になると思ってください。
それらを考えるとブリーダーから直接購入するのが望ましく、ブリーダーの元に直接出向き、飼育環境や親犬の健康状態などをご自身の目で確かめてから迎えるのが良いと思われます。

子犬の購入価格も安くはありませんが、飼育するにあたって必要な、餌代(おやつ代)やトイレ用品などの消耗品・医療費もかなりの費用が掛かることを頭に入れておいてください。

体重も40坩幣紊砲覆蠅泙垢里如犬を家族に迎えるというよりも、大人の人間が1人増えると思っていた方が良いですね。

グレートデーンの飼い方

グレートデーンは屋外飼育には向いていないので、理想としては室内外を自由に行き来できる状態で、室内飼いをしてください。
手足を伸ばしてリラックスできるスペースが必要ですので、広いスペースと柔らかな寝床を与えれる飼育環境も必要になります。

温厚で従順な性格を持っていますが、やはり子犬の時はやんちゃなため、この時期にしつけを怠ると、超大型犬のため飼い主がセーブできない状態は非常に危険です。
愛犬のことを思えば、小さい時期からのしつけは飼い主の最も重要な責任になります。

毎日の長めの散歩は必須です!時にはジョギングのように少し早めに歩かせるなど運動不足により太ることのないよう注意が必要です。
体が大きい故に胃捻転を起こしやすいため、食事をする時は床などの低い位置に食器を置かずに、顔の近く(あまり顔を落とさなくても食事ができる状態)に食器がくるように、小さなテーブルや食器スタンドなどで調節してください。

短毛で体の面積も広いので被毛の手入れは最小限のブラッシングで良いですが、時々は時間をかけて手入れをしてあげてくださいね。
いざという時に獣医に運ぶための、グレートデーンをゆったりと乗せれる車も必要になります。

グレートデーンの気をつけたい病気

胃捻転

大型犬の中でもグレートデーンの発症率が特に高く、胃を吊り下げる力が弱いため起こるのではと推測されています。
上記にもあるように食事の姿勢に気をつけて、ドカ食いや一気食いはさせずに、食後の運動が発症の引き金となる場合があるので、食後はゆっくりと休ませて、気持ち悪そうにしていないか状態を確認してあげてください。

唯一の治療法が手術のみという病なので、症状を見つけた場合は素早く獣医に連れて行ってください。発見や連れて行くのが遅くなった場合、最悪2〜3時間で死に至る非常に恐ろしい病です。
もしもことを考えて、胃捻転の手術ができる獣医を探し、日頃から獣医師とコミュニケーションを取り緊急時に対応してもらえるようにしておいてください。

肥大性骨形成異常(HOD)

生後4〜5ヶ月の牡犬が発症する可能性が高く、前肢の関節部に深刻な痛みを伴う炎症を起こします。(後肢に発症するケースもある)

39.5℃以上の高熱が出て、軽度の場合は食欲がなくなる程度ですが、重度になると立ち上がれず、痛みに悲鳴を上げるほどになります。

治療は軽度の場合は2週間ほどで自然治癒しますが、重度の場合は治癒したとしても発育不全や四肢の変形など重大な後遺症を残す可能性があります。
原因は分かっておらず突発性のため、この病気も症状を見つけた場合は素早く獣医師に診せてください。

その他にも股関節形成不全や肥大性心筋症なども発症しやすいとされています。

まとめ

勇ましく美しい外観と温厚で優しい内面を併せ持つグレートデーンは魅力いっぱいの犬種であり、家族になりたい!という思いを募らせている方もいらっしゃることでしょう。
ですが様々な事情を考えれば、欲しいからと安易に家族に迎えることはおすすめできません。

自宅や車・獣医・費用の面など全てクリアできて、グレートデーンが幸せに暮らせる状況が整った時に初めて迎えることを考えてくださいね。

大型犬の寿命が10年程と言われる中で、超大型犬のグレートデーンの寿命は7年程と言われています。
だからこそ家族になれた時は、凝縮された幸せで楽しいときを過ごして欲しいと心から願います。