アストロズのホセ・アルトゥーベ【写真:Getty Images】

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アルトゥーベがスーパープレー、判定はセーフ→リプレー検証でアウトも…ファンの声は?

 米大リーグの優勝決定シリーズで、二塁手がゴロをダイビング捕球の末に一塁送球し、一度はセーフと判定されながら、リプレー検証の末にアウトに判定が覆るシーンが発生。一躍、スーパープレーとなったが、MLB公式ツイッターが動画を紹介すると、実際には一塁手の足がベースが離れているのではないかと、ファンに“論争”を呼んでいる。

 美技か、誤審か――。問題のシーンが発生したのは、16日(日本時間17日)の優勝決定シリーズ第3戦のヤンキースアストロズ戦だった。

 ヤンキースが3-0でリードした迎えた4回1死一塁の攻撃。打者グレゴリアスは二塁左へ痛烈なゴロを放った。これにアストロズの「小さな巨人」と言われる二塁の名手アルトゥーベが豪快に飛び込んで好捕。そして、立膝を突いたまま体をひねって、一塁に反転スローを投じた。

 一塁手ゴンザレスが体全体で懸命に左腕を伸ばしてキャッチ。タイミングはアウト、ファインプレーかと思いきや、一塁塁審は一塁手の足が離れていたとしてセーフの判断を下した。惜しくも美技ならず。ただ、これで展開は終わらなかった。際どいプレーにより、リプレー検証を実施。そして、審判団の競技の結果、判定は覆ってアウトがコールされたのだ。

一塁手の足を拡大してセーフを主張するファンも…試合は判定不問の強さでヤ軍が快勝

 その瞬間、ガッツポーズを繰り出したアルトゥーベ。本拠地のヤンキースファンはヒットを一つ失う形となり、ため息が漏れていた。しかし、MLB公式ツイッターが結果的に完成した美技を動画付きで紹介すると、ファンは一塁手ゴンザレスの右足を拡大し、実際にはベースから離れていてセーフではないかという声も上がり、アウト派とセーフ派が“論争”を呼んでいた。

 ただ、これだけファンが熱くなるのも大一番であるがゆえ。極めて微妙な判定だったが、試合はアウトとして続行された。この回、無得点に終わったヤンキースだったが、世界一奪回を狙う男たちは立ち止まらなかった。続く5回にジャッジの3ランなどで一挙5点を追加。リードを大量8点に広げ、そのまま8-1で逃げ切った。

 結果的には判定も不問にするほどの強さを見せたヤンキース。これで対戦成績を1勝2敗とし、逆転のワールドシリーズ進出へ息を吹き返した感もある。果たして、この勢いのまま第4戦もものにし、星を五分に戻せるか。注目の戦いは続く。