バンドじゃないもん!が去る11日、東京・代々木公園野外ステージで、結成5周年を記念したフリーライブ『バンもん!5周年だョ!全員集合〜ご新規さんいらっしゃい!〜』を開催した。当日の模様を以下にレポートする。【取材=長澤智典、撮影=笹森健一】

撮影=笹森健一

 この日は、5555枚限定で発売した最新シングル「Q.人生それでいいのかい?」の発売日。会場には、約2000人のファンたちが集結。この日の始まりを、誰もが身体をムズムズさせながら待ちわびていた。

 ライブは、「青春カラダダダッシュ!」でスタート。マジカルでポップでカラフルな楽曲が、6人の歌声に乗せて花開くと同時に、会場中から<イヤホイ!!>騒ぎ祭る熱狂の叫び声が飛び出した。舞台上からキュンキュン胸をときめかせる歌を放たれ、身体が疼かないわけがない。むしろ、公園中に浸食するように広がるカラフルな音の波が来たら、しっかり飛び乗り雄叫びを上げライドしないでどーするな気分。早くも会場には、ハッピーな祭りムードが描き出されていた。

 その熱狂を、さらにクシャクシャの笑顔に変えたのが「君の笑顔で世界がやばい」。どんどん熱を帯びて加速するアヴァンポップな楽曲に乗せ、場内のアチコチで芸を打つ人たちも登場。「楽しい」気持ちが急上昇していくのも、バンドじゃないもん!の炸裂した笑顔と奔放に楽しむ姿へ胸をグググッと疼かせる笑顔を感じていたせいか?

撮影=笹森健一

 「今日は来てくれてほんとにありがとうございまる。今日はおめでたい日なの、なぜなら5周年記念のライブだからー!! 今日は後ろの人にも、今日初めてバンドじゃないもん!のライブを見てくれる人にも、お馴染みの人にも楽しめるライブをしたいと思いまる。ついてこれまるよー!!」。汐りんこと恋汐りんごのMCに、胸のときめき指数が一気にレッドゾーンへ。いやいや、本当の意味で熱く昂る気持ちをレッドゾーンへぶち込んだのは、次のブロックだ。

 「君はヒーロー」では、鈴姫みさこがドラムを、望月みゆがベースを、甘夏ゆずがギターを演奏。。。というよりも、バンドじゃないもん!の場合、歌唱中に、この3人がときどき担当楽器を演奏するのはお馴染みのスタイル。カラフルな光が降り注ぐ楽曲の中、3人の演奏が加わり迫力を増したときにはテンションもググッと上昇。華やかに舞い上がった空気の中、大勢の人たちが大きく手を振りはしゃぐ光景がそこには広がっていた。

 甘い香りを振りまき、ゆったりと広がった音の波。でも演奏が高鳴ると同時に、楽曲は一気にフルスロットルで爆走。ワッショイ祭り上がる気分も生まれれば、ポップに弾ける表情も提示。かと思えば、途中に会場中の人たちと体操をしてゆく場面も登場。まるでジェットコースターのように刺激的な熱狂を与え続けながらも、巧みに緩急抱いたドラマを描き出した「しゅっとこどっこい」。

撮影=笹森健一

 「METAMORISER(Piano intro ver.)」でもメロウでロマンチックなムードを始まりの調べとして奏でながら、またもバンドじゃないもん!は一気にアッパーでハイテンションな歌と演奏を炸裂。めっちゃ明るくカラフルで激しい音楽が生み出す宴は、オモチャ箱をぶち壊したくらいの楽しいハチャメチャさ。ポップモンスターたちが大騒動を巻き起こしてゆく様へ一緒に飛び乗り、熱狂をむさぼり喰らうこのパーティ感覚が、たまんない。

 「私たちの気持ちを受け止めてください」の言葉に続いて披露したのが、キュートでロマンチックな「ショコラ・ラブ」。ここで1stシングル曲を持ってくるところへ、5周年を祝したライブらしさを実感。何より、彼女たちの甘えたがり成分を120%濃縮した歌やパフォーマンスに、観客たちのハートもメロメロにとろける気分。「とろけちゃうかもしれないほど大好き」と歌われちゃ、「俺もー!!」とファンたちが絶叫するのも当然だ。

 可愛いモードを全開に、メロウにメロメロに歌いかけた「ピンヒール」でも、ときめいたハートがバックバクし続けていた。

 「今日はこの会場を、アイドル好きなパラダイス大浴場に変えてやる」の声を受け始まった「キメマスター!」で、ふたたびテンションがスパーク。歌もカラフルなら、それを受け止めたファンたちの気持ちもカラフルに舞い上がってゆく。場内には、芸を打ちまくる人たちの姿も。これだよな、この沸き上がる熱がほとばしり、交わる空気こそが刺激的でたまらない。

撮影=笹森健一

 「これはバンドじゃないもん!のことじゃございません。これは、あなたのための曲です」と語ったあとにぶち噛ましたのが、最新シングルの「Q.人生それでいいのかい」。これまでのようハッピーなダンス感とは異なり、この曲では激しいギターの音を炸裂、彼女たちは攻め込む姿勢を持って挑発的に<Q.人生それでいいのかい>と歌いかけてきた。

 会場中の人たちが、<Q.人生それでいいのかい>とに合わせ拳を突き上げ熱狂。バンドじゃないもん!の中へ、魂を熱く高揚させる楽曲が誕生したことが、とても刺激的じゃない。この曲では、バンドスタイルを軸にも、演奏。5周年をきっかけに、またも斬新なスタイルを提示してきた、その姿勢が嬉し過ぎる。

 止まないアンコールの声を受けバンドじゃないもん!は最後に、現在の6人メンバーになって最初に発表した「ツナガル! カナデル! MUSIC」を届けてくれた。会場中の人たちが共に歌いながら、祭りナンバーへ一緒に参加し、今宵の宴を満面の笑顔で味わい尽くしていた。

 この日は、正味1時間弱のステージ。むしろ野外で、無料でこれだけ騒げたのだから十分満足と言えようか。もっともっと熱狂したければ、12月におこなう東阪ホールワンマンライブへ足を運び、さらに長い時間うりゃほいと騒いでくれ。

撮影=笹森健一 撮影=笹森健一 撮影=笹森健一 撮影=笹森健一