秋の散歩はひっつき虫に要注意!

秋になって涼しくなり、夏よりもお散歩の時間が増えたという飼い主さんも多いのではないでしょうか。暑い夏に比べると、涼しい秋はワンちゃんの足取りも軽くなりますよね。

そんな快適な秋のお散歩ですが、家に帰った途端に愛犬が体を掻いたり、首を振る、居心地悪そうにするといった行動を見せることはありませんか?そんな時は体に「ひっつき虫(くっつき虫)」とも呼ばれる、植物がついていることがあります。

長い被毛に絡まるとなかなか取れませんし、くっついた場所によっては犬も痛がることがありますよね。また、耳や目に入ったら怪我をしてしまう恐れもあります。

今回はそんな「犬の体にくっつきやすい植物」をご紹介します。

犬の体にくっつきやすい植物

1、オナモミ

「ひっつき虫」とも呼ばれる「オナモミ」。犬の体にもくっつきやすい植物ナンバー1です。子どもの頃に投げて衣服にくっつけた経験がある方も多いのではないでしょうか。動物に種子を運んでもらうために、動物の被毛に絡みつきやすい形状をしているといわれています。

環境:北海道から沖縄の水辺、荒れ地に広く分布(絶滅危機)草丈:50cm〜100cm注意点:果実についたトゲが簡単に犬の被毛へ絡まりつく。落ちている種が指や肉球の間に挟まることで、痛みを伴う。

2、キンミズヒキ

和名であるキンミズヒキは漢字で「金水引」と表します。キンミズヒキが持つ細長く黄色の花穂を「金色のミズヒキ(水引)」に例えたものなのだそう。こちらも別名「ひっつき虫」。

環境:北海道、本州、四国、九州と日本全域に分布。低山、山地、水辺などのやや湿り気のある明るめの日陰に広く散生。草丈:50cm〜100cm注意点:種には無数のトゲがあり、先端が鍵状に曲がっているため、犬の被毛に絡まりつく。はらえば比較的簡単に取れる。

3、センダングサ

秋になると黄色い花を咲かせて目につくセンダングサ。黒く丸い種はトゲを持っており、散らばって衣服や動物の毛に絡まります。広く散らばってくっつくため、ひっつき虫の中でも最もやっかいだといわれています。

環境:関東以西〜九州のやや湿り気のある河原や道ばたに散生草丈:30cm〜1.5m注意点:細かい鍵状の毛を先端につけた種が球状に広がり、散らばって犬の被毛に絡まる。細く取りづらい種のため、犬の被毛に絡まるとやっかい。

4、チヂミザサ

粘液をもとに衣服や動物の毛にひっつきます。粘液はキラキラとしていますが、洋服や動物の毛にひっつくと粘りつくため、その後の処理が面倒な植物でもあります。

環境:日本全土。森林内に群生、林緑部に繁茂草丈:10cm〜25cm注意点:果実が熟すと出る粘液と毛で動物などの被毛にくっつく。犬の毛にひっつくことで粘り気が発生し、毛が汚れる。また、種を取り除いた場合もノギが毛に残ってしまう。

5、ヌスビトハギ

果実が泥棒の足跡に似ることから、和名である「盗人萩」と名づけられたといわれています。果実は節が分かれた節果で、表面に並んだ細かな鉤がマジックテープのように動物や衣服にくっつきます。

環境:北海道から琉球列島まで広く分布。 低地から山間部の草地、森林周辺に散生、群生。草丈:60cm〜80cm注意点:節が分かれた果実(豆)がマジックテープのように犬の被毛にくっつき取りづらい。

6、チカラシバ

しっかりとした草のため、刈り取る場合も引き抜く場合にも力がいります。そのため和名では「力芝」と呼ばれています。穂がブラシ状に伸びるため、被毛の長い動物にくっつくことがあります。

環境:北海道南西部以南に広く分布。草地などの明るい日陰に群生。
草丈:30cm〜60cm
注意点:穂はブラシ状で大小の毛が犬の被毛に引っかかる。はらえば簡単に落とせる。

まとめ

秋になるとその種子が熟すことで、犬の被毛や人間の衣服にくっつく植物が増えます。どれも動物の被毛にくっつくことで種子を運ばせるという目的があるようですが、実際に愛犬の被毛に絡まってしまったら厄介ですよね…

できるだけ種子が付いたような草が群生している場所には近寄らないようにし、もしくっついてしまったら早めにコームやスリッカーで落としてあげるようにしましょう。また、長毛犬の場合は、薄手の洋服を着せておくのも対策になります。

被毛に絡まると毛玉の原因にもなり、皮膚にくっつくと愛犬が痛がる可能性もあります。秋のお散歩では今回ご紹介したような「ひっつき虫」には十分注意してあげてくださいね。