寒い季節こそユニクロ? ビジネスマンに相応しい秋冬アウターの選び方

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 のべ4000人を超えるビジネスマンの買い物に同行してきた「服のコンサルタント」の森井良行です。

 10月も半ばになり、衣替えの季節とともに、さっそく肌寒い日々がやってきました。現時点ではビジネススーツで対応できる気温ですが、数か月のうちにコートが必要になります! ビジネスファッションに合わせるコートの種類をご存知でしょうか?

 同じコートであっても、学生時代までに着ていたカジュアルとは着眼点が異なります。そこで、今回は若手ビジネスマンに相応しい秋冬アウターを教えます。

◆カタチ×素材!コート選びの掛け算

 ウール・カシミアなど、秋冬の天然素材を活かしたコートは見た目の暖かさに加え、実際暖かいのです。地厚な素材を使うことで「重ね着による防寒」を目的としています。これらの素材を活かしたビジネスコートの代表例といえば、チェスターコートではないでしょうか?

 ジャケットと同じく開いた襟型が特徴で、膝丈くらいまであるロングジャケットのようなデザイン。そのルーツは英国紳士がフォーマルで着ていたということで、ビジネススーツと相性抜群だったのです!

 同じくウール・カシミア素材とはいえ、漁師の防寒着をルーツとするダッフルコートのデザインは、カジュアルな印象を与えがち。また、海軍の防寒着をルーツとするPコートデザインは、ショート丈が多いため、コートからジャケットがはみだすリスクがあるのです。

◆テック素材を活かしたコートとは?

 チェスターコートより昔から存在する典型的なデザインといえば、ステンカラーコート! スコットランドの地名を由来とする呼び名「バルカラーコート」が正式名称とされていますが、日本ではステンカラーコートと呼ばれています。

 もちろん、ウール・カシミア素材でつくられた物もあります。ところが、ステンカラーコートといえば、テック素材(防風・防水を考慮した素材)が多いというイメージが強くはないでしょうか?

 ステンカラー型の名作コートといえば、英国を代表するアウターブランド「マッキントッシュ」社が販売しているゴム引きコートが有名すぎるからです。2枚の生地に天然ゴムをつかって圧着するこの技法は、天然素材を活かしたテック素材といえます。

 近年、ポリエステル・ナイロンなど化学繊維を特殊加工した機能性生地も増えています。同じくテック素材を活かしたコートにトレンチ型もありますが、トレンチデザインはデザインの特徴が強いためビジネスファッションでは使いやすいとは言えません。

 ウール・カシミア素材をつかったコートならばチェスター型、テック素材をつかったコートならばステンカラー型を、私はおすすめします。

◆若手ビジネスマンに合う!第3の防寒

 近年、ビジネスファッションのカジュアル化が進み、その影響は防寒にまで現れています。昨今ジワジワと増えてきたインナーダウンをご存知でしょうか? 薄手のダウンベスト・ジャケットを、セーター代わりにコート・ジャケットの下に着る着こなしです。ダウンジャケットはアウターであるというイメージを覆すこのアイテムですが、ここ数年ジワジワと広がってきました。

 理由のひとつとしてユニクロもインナーダウンを扱っているということが挙げられるのではないでしょうか? 全国に店舗があるからこそ目にする増える機会も増え、しかも、ベスト型は3990円で購入可能。

 スリーピーススーツのベストのように薄手のダウンを合わせるこのスタイルは、脱いだインナーダウンをバッグに入れられるのです。パッカブルと呼ばれシワを気にせずバッグ収納できるからこそ、満員電車で脱いだコートを脇に抱えるストレスがありません。

 もちろん、真冬はコート着用も必要ですが、薄手のコートで対応できるでしょう。今、まさに秋冬のビジネスファッションまでも変わろうとしています。

<文/森井良行>

【森井良行】
株式会社エレガントカジュアル代表取締役。’79年 千葉県出身。服のコンサルタント、「プロの目線でユニクロも好印象!」をモットーとして、のべ4000人を超えるビジネスマンの買い物に同行。公式サイト「エレカジ」にて、自身がリサーチしたアイテム情報など随時更新中。上場企業から「営業マンのための印象研修」を請け負っている。