カブスのウィルソン・コントレラス【写真:Getty Images】

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カブス捕手が「140.6キロ&1.85秒」で二盗阻止…実況興奮「ビューティフルスローだ」

 米大リーグのリーグ優勝決定シリーズで、投手ばりの剛速球で二盗を刺すスーパープレーが炸裂。実況は大興奮し、敵地が騒然とした空気に包まれるシーンが発生した。「MLB JAPAN」公式ツイッターも「1.85秒バズーカ送球」の瞬間を紹介している。

 なぜ、捕手なのに140.6キロで投げられるのか。あっと息をのんだら、もう二塁に到達。そんな鬼肩で敵地を騒然とさせたのは、カブスのウィルソン・コントレラス捕手だ。

 15日(日本時間16日)の優勝決定シリーズ第2戦、ドジャース戦だった。0-0で迎えた4回2死一塁。俊足の一塁走者プイグはモーションの大きい左腕レスターの5球目に仕掛け、スタートを切った。レスターが投じたのは76マイル(約122.4キロ)のカーブ。しかし、コントレラスはそれを上回る140キロ超の目の覚めるような“直球”を披露する。

 外角低めを捕球すると同時に立ち上がり、右腕を思い切り振り抜いた。火の出るような剛速球は二塁手バエスのグラブへ。頭から滑り込んだプイグをタッチし、アウトにしてみせたのだ。沸きかけた地元のドジャースファンは騒然。対照的に実況は「ビューティフルスローだ」と大興奮で伝えている。

 米解析システム「スタットキャスト」によると、送球は87.3マイル(約140.6キロ)、二塁到達1.85秒で投げ込んでいる。球速が出にくいカーブとはいえレスターの投球より圧倒的に速く、投手と違ってノーステップで投げ投げる捕手の球速としては驚異的だ。「MLB JAPAN」が公開した映像では、投手付近を通過したあたりから送球が伸びているようにも見える。

 コントレラスの肩は、それほど図抜けていた。試合は1-4でサヨナラ負けを喫し、手痛い2連敗となったが、17日(日本時間18日)から本拠地に戻る。扇の要に座る鬼肩捕手コントレラスとともに反攻に転じられるか。巻き返しに期待したい。