「もうスタートしているので、アピールするだけ」。波多野豪は森保一監督に自らの力を示すつもりだ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 東京五輪出場が目標だ。J3のピッチで波多野豪は50番を背負い、3年後の大舞台へ向けて鍛錬を続けている。
 
 16日に行なわれたJ3リーグ27節の鳥取戦。波多野は3試合ぶりにスタートからピッチに立った。守備機会はそこまで多くなかったが、まずまずのプレーを披露。32分に迎えた1対1では左足1本で阻止するなど、成長した姿を見せた。
 
 今季、波多野はU-18からトップチームに昇格した。U-23を主戦場に同期の廣末陸と切磋琢磨しながら、春先から充実した日々を過ごしてきた。そして、5月にはU-20ワールドカップに挑む日本代表へ選出。12番を背負い、大舞台へ挑んだ。しかし、出場機会は与えられず、悔しい思いを味わった。
 
 だからこそ、クラブでポジションを掴み、さらなる成長を遂げようと誓っていたが、代表から戻ってきて以降は苦しむ結果に。ピッチに立てず、「悔しくて眠れない時期もあって、色んなことを考えた時もあった」(波多野)。心が折れ、挫けそうな日々。それでも、もう1度ギアを入れ直せたのは、東京五輪という目標があったからだ。
 
 そして、12日。自国開催の五輪を率いる指揮官が、前・広島監督の森保一氏に決まった。となれば、波多野がモチベーションを高めないわけがない。

「今年、1度ここで挨拶をしたのですが、元気よく挨拶を返してもらった。なので、いい人だなと。プレー面だと、広島でパスサッカーをやっていたイメージがある。僕は足下に自信があるので、見てもらえれば、活躍できる自信はあります。もうスタートしているので、あとはアピールするだけですね」

 U-20ワールドカップでの挫折を経て、精神的に逞しくなった197センチのビックセーバー。まずはJ3の舞台で存在感を示し、代表入りを誓う。

取材・文 松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)