10月15日、新潟市内で街頭演説を行う石破茂・元防衛大臣と石崎とおる前議員

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 10月15日、新潟市内の万代シティ前で自民党の石破茂・元防衛大臣が街頭演説を行った。新潟1区から出馬している石崎とおる前議員の応援のためだ。石破氏も石崎氏も、演説の時間はそれぞれ約10分。柏崎刈羽原発立地自治体の新潟県で、両者とも原発政策については語らなかったため、直撃取材を試みた。

◆石破茂・元防衛大臣は「原発テロ対策は不十分」だが「再稼働は必要」との認識

――街頭演説で、原発政策に触れなかった理由は何ですか。

石破茂・元防衛大臣:短い時間ですから。我が党としては、原発は重要なエネルギー源として位置づけている。でも、それは安心と安全を確認された上でのことだと。それを我が党としてきちんと申し上げていることなので、限られた時間の中で訴えることはしなかった。

――(自民党公認で新潟5区から出馬している)泉田裕彦・前新潟県知事は、原発再稼動反対の立場。原子力規制委員会のお墨つきでは不十分だと主張しています。

石破:いろいろな考え方があります。

――自民党としては、再稼動反対か容認か、どちらなのですか。

石破:原発の割合を可能な限り下げていくということには変わりありません。

――泉田前知事は「原発テロ対策が不十分だ」と言っているのですが、それでも再稼動をするべきだとお考えですか。

石破:「テロ対策はもっときちんとしないといけない」というのは、私は防衛庁長官(第68・69代長官を歴任、その後第4代防衛大臣をつとめた)の時からずっと言っていること。原発を民間警備会社やお巡りさんが守っている国は(日本以外には)ないからね。「原発テロ対策はきちんとやらないといけない」と思っています。

――原発再稼動を止め、稼動中の原発も停止するとのお考えは。

石破:そうしたら、どうやってこの国のエネルギーをまかなっていくのかという問題になる。電気料金がどこまで上がるのかもわからない。もちろん安全・安心が最高限度に確認されたうえでの話です。

◆石崎とおる前議員、小泉進次郎筆頭副幹事長も原発政策について語らず

 さらに石崎とおる前議員も直撃した。

――原発政策に触れなかった理由は何ですか。

石崎とおる前議員:時間の都合もありましたし、私の立場はまず県の検証を待つという立場ということです。以上です。

――石破先生は「原発テロ対策が不十分だ」と言っていましたが。

石崎:それは石破先生のお考えです。正式に取材を申し込んでください。

 さらに、その後小泉進次郎・自民党筆頭副幹事長も新潟市内で街宣。小泉氏は約13分の演説で、やはり原発政策については一言も触れず。囲み取材もなく、聴衆と握手をして回ることもなく、スタッフに取り囲まれながら車に直行して立ち去り、小泉氏の直撃はできずに終わった。

 9月25日の小池百合子・希望の党代表(都知事)と父親の小泉純一郎元首相の会談について聞かれ、「私だって原発ゼロにするべきだと思っていますから」とコメントした(『朝日新聞デジタル』9月28日)という進次郎氏だが、いつになったら具体的な原発政策について発言するのだろうか。

【取材・文・撮影/横田一】
ジャーナリスト。小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」に関する発言をまとめた『黙って寝てはいられない』(小泉純一郎/談、吉原毅/編)に編集協力。その他『検証・小池都政』(緑風出版)など著書多数