イングランド戦に向けて集中力を高めるFW久保建英(FC東京U-18)

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 真価が問われるイングランド戦へ、戦闘モードに入った。練習後、取材陣に対応したFW久保建英(FC東京U-18)は「最後のゲームになるつもりで一生懸命全力で戦って、次のラウンドに進めるように頑張ります」と強い決意を口にした。

 一発勝負のノックアウトステージに悪い流れは持ち込まない。第1戦ホンジュラス戦(6-1)は4得点にからむ活躍で1ゴールを記録し、チームを大勝に導いた。しかし、第2戦フランス戦(1-2)は攻撃の形がつくれず敗戦。控え組中心で臨んだ第3戦ニューカレドニア戦(1-1)は消極的なプレーから停滞した試合になり、自身の途中出場でも流れを変えられず、格下相手に痛恨のドロー。決勝トーナメントへ弾みをつけられなかった。

 第2戦、第3戦と、ピッチに立つ選手同士の状況判断で修正できず、そのまま崩れる試合が続いたが、「自分たちで変えていこうと話し合っている」と改善に自信を見せる。

「悪かった2試合はボールを持ったときに後ろに簡単なパスを下げていた。このチームは多少相手に持たれる時間が長くても、奪った後のカウンターを個や連携でつくれる」。強豪相手に守勢が続いても、素早い切り替えから一気果敢の猛攻へ。焦れず、恐れず、2年半積み上げてきたチーム力をぶつける。

 イングランドはグループリーグ3試合で11得点を叩き出し、全勝でF組を首位通過。10番FWアンヘル・ゴメス(マンチェスター・U)、7番MFフィル・フォデン(マンチェスター・C)らタレントを擁する優勝候補との対戦へ、「自分たちはこういう相手と戦うために今までやってきたつもり。自分たちの集大成じゃないですけど、今までやってきたものを出したい」と意欲を燃やした。

 日本には追い風も吹いている。チーム最多3得点を記録する敵国のエースFWジェイドン・サンチョ(ドルトムント)が所属クラブの事情により、チームを離脱。戦力ダウンが見込まれる。久保は「誰が出ても同じレベルでプレーできる、自分たちの理想をまさしく体現しているチーム」と相手にリスペクトを示した上で、「一人欠けても変わらないとは思っているけど、そういう情報もポジティブにできれば」と、鋭い眼光で決戦をにらんだ。

(取材・文 佐藤亜希子)


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