U-17日本代表の久保建英【写真:Getty Images】

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 U-17日本代表は16日、翌日のU-17W杯決勝トーナメント1回戦・イングランド戦に向けて前日練習を行った。

 これまですべての練習を公開していた日本だったが、ここにきて冒頭のみの公開で報道陣はシャットアウトに。チームからは大一番に向けて緊張感が漂ってきた。

 インドでも大きな注目を集めている久保建英は、イングランド戦について「ここからは本当に勝つか負けるかの戦いになってくると思うので、明日は最後のゲームになるつもりで一生懸命、全力でやって、次のラウンドに進めればいいと思います」と、意気込みを述べた。

 日本の選手たちは、14日のグループステージ最終戦・ニューカレドニア戦後にイングランド対イラクの前半を観戦した。さらにスカウティングのビデオも見て研究しており、久保はその印象を「サイドに強力な個がいて、トップ下の選手もチームに効率的な動きができて、FWの飛び出しが速い」と語る。

 しかし、それだけではないと念を押した。「攻撃ばかりが目立ちがちなんですけど、逆に守備のどんどん奪ってから前にいくというのに(攻撃が)助けられている」と、グループステージ3試合でわずか2失点のイングランド守備陣を警戒していた。

 また、イラク戦で控え組を多く起用したイングランドを見て「はっきり言ってそれに気づかないくらい(主力と)差がなかった」と衝撃を受けた様子。「自分たちが理想としている、『誰が出ても同じプレーができる』というのをまさしく体現しているチームだなと思う」と、大会の優勝候補に挙げられる強豪にリスペクトを示した。

 だが、リスペクトしていては勝てない。「やっぱりここ悪かった2つの試合は、ボールを持った時に何らかの原因で後ろに簡単なパスを下げたりしていたんですけど、このチームは多少相手に持たれる時間が長くても、奪った後のカウンターというのは強力だと思いますし、個だけじゃなくて連係でカウンターを作れるチームだと思っているので、そこを出さないことにはいい勝負はできないので、そこは絶対に出したい」と、久保はイングランド撃破の鍵を明かした。

「自分たちはこういう相手とやるために今までやってきたつもりなので、自分たちの集大成ではないですけど、今までやってきたものを出せるようにしたい」

 今大会1ゴールを挙げ、仲間たちのゴールも数々演出してきた久保は、イングランド打倒に燃えている。取材時はいつもと変わらず淡々と質問に答えていたが、その奥からは底知れぬ闘志と勝利への意欲が感じられた。

 負けたら終わりの日本対イングランドは、17日の20時(日本時間23時半)キックオフ予定となっている。日本がベスト16の壁を超えられるか、優勝を目指すチームにとってここからが本当の勝負だ。

(取材・文:舩木渉【コルカタ】)

text by 編集部