イラク北部の油田都市キルクークへ進軍するイラク部隊(2017年10月16日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】イラク北部キルクーク(Kirkuk)州で、同州を実効支配するクルド人部隊とイラク中央政府を支持する準軍事組織とが交戦し、クルド人戦闘員少なくとも10人が死亡、27人が負傷した。クルド側の当局者が16日、明らかにした。

 クルド人自治区チャムチャマル(Chamchamal)の医療関係者は、この犠牲者数は管轄内にある病院のみを集計したものだとしている。

 これまでイラク軍とクルド人部隊はいずれも、米主導の有志連合に加わってイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」との戦いに臨んできた。しかしクルド自治政府が先月25日にイラクからの独立の是非を問う住民投票を強行。ここ数週間両勢力の間で緊張が高まってきており、イラク中央政府側の部隊がついにクルド人部隊に対する軍事行動を開始した。

 今回の作戦は、ISとの戦闘の末、クルド人部隊が制圧していた石油・軍事関連施設を奪還することを目指して行われており、16日の大規模な作戦では、イラク部隊が主要な軍事基地や空港、油田を掌握。一方でクルド側の当局者は、この作戦が始まって以降、さらに数十人のクルド人戦闘員が行方不明になっていると訴えている。

 クルド人勢力の支配下にある州都キルクークで取材に当たっているAFP記者は、住民数千人が避難する様子が目撃されたと伝えている。
【翻訳編集】AFPBB News