難敵、台風の影響、大量のミスを乗り越えてパブリウチェンコワが手にした「香港テニス・オープン」優勝

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大坂なおみ(日清食品)が世界ランキング5位のビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)と対戦して勝利し、また一つ大きな足跡を残した「香港テニス・オープン」。

結局、アナスタシア・パブリウチェンコワ(ロシア)が優勝したものの、トーナメント決勝戦で勝つまでには、いくつもの困難を乗り越えなければならなかったという。WTAがウェブサイトでその顛末の一端を明らかにした。

WTAによれば、パブリウチェンコワは「香港テニス・オープン」で多くの曲折を潜り抜けなければならなかったという。

その一つが、対戦相手となった強敵だ。特に、決勝戦で対戦したダリア・ガブリロワ(オーストラリア)とは、パブリウチェンコワが長時間にわたる試合を余儀なくされてしまった。

しかも相手となったガブリロワは、2016年にクレムリン・カップでパブリウチェンコワと準々決勝で対戦した際には、勝者の座を手にしていた。パブリウチェンコワにとってはいわば、自身の雪辱を果たすべき難敵だったというわけだ。

両選手の激闘を物語るには、試合にまつわる数字を見るだけでも十分だ。3時間を超える長さで、フルセットの末、5-7、6-3、7-6(3)で決着をつけたのは、月曜日の午前1時。深夜帯にまで及んだ試合を最後まで戦いきり、勝ちきった格好で、そこまで戦い続ける体力と精神力、勝利をものにした胆力には驚かされるばかりだ。

パブリウチェンコワが直面した困難はそれだけではなく、自然の猛威も大きく立ちはだかった。会場近くを通過していた台風の影響で、雨が降っておりプレーへの悪影響は必至だった。決勝戦を戦った両選手ともに、安定したプレーをできずに、アンフォーストエラーは100本を上回るほどだったという。

それだけではなく、パブリウチェンコワが全体のアンフォーストエラーのうち半分以上の62本のミスを冒してしまっていたという。

パブリウチェンコワ自身も「精神的に易しくない試合でした。朝の時点で、その日にプレーできるかどうか分かっておらず、夜になってプレーすると言われました」とし、「ただ、決勝の日で、1試合しかないと知っていたので、全力を出し切りました」と振り返った。

また試合後には、「今、本当に、本当に疲れています」と、強い語調で言い。「タイトルを勝ち取ったので、とんでもなく幸せです。本当に、本当にタフな試合でした」(パブリウチェンコワ)とした。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「香港テニス・オープン」の準決勝でバックハンドを打つパブリウチェンコワ
(Photo by Power Sport Images/Getty Images)