先月、同性の両親を持つ家族について書きましたが、ここで紹介するのはトランスジェンダーの親子。2人は半年ほど前から数々のメディアに取り上げられ注目されていました。

苦難を乗り越え“本当の自分”を見つけた彼らのストーリー、きっと勇気とパワーを与えてくれることでしょう。

強い絆で結ばれた
「トランスジェンダーの親子」

Coreyさん(写真左)は11歳の時、自分は男ではなく女だと、当時母として生活していたEricaさん(写真右)に打ち明けました。そこに至る理由について「同じくトランスジェンダーであることを公表している少女に背中を押してもらった」と、「ABC News」のインタビューで語っています。

その後、Coreyさんは女性としての人生をスタートさせます。しかしそれは、本当の自分になる喜びを得るのと同時に、心に傷を残すようないじめを経験をすることにもなったのです。

「唾を吐きかけられたりしました。お前の居場所なんかない、と言われたこともあります」

苦しみながら戦う彼女の姿は、長年母が秘めていた自分を呼び覚ますことにつながったのです。

「Coreyが打ち明けてくれた時、嬉しかったです。もう1人じゃないと思うことができました」

Coreyさんの“告白”から数年後、Ericaさんは乳房の切除手術をうけました。そして、「Eric」と名乗り、新たな人生をスタート。

大きくカタチを変えた家族ですが、旦那さんは2人をサポートし続けているというから、2人がこうして笑顔で過ごせているのは周囲からの愛があってこそなんでしょう。

同じ悩みを抱える人をサポート
「自分の役割をこなす」

現在、Instagramで約7万人のフォロワーを抱えているCoreyさん。時折メディアから取材を受けるなどして、昔の自分と同じような悩みを抱えている人をサポートしようとしています。そんな彼女は自分自身を「世界を変えるために役割をこなしているだけ」とあくまで謙虚。

自分ではない身体に生まれる感覚というものは、経験した人でなければ辛さを簡単に「理解できる」とは言えないと思います。でも、辛い経験を乗り越え、今生き生きと暮らすCoreyさんとEricさんの姿は、困難に立ち向かう状況にある人にとって、勇気と希望を与える存在ではないかと思うのです。

Reference:ABC News
Licensed material used with permission by Corey Maison,Erica Maison