モトローラのスマホWカメラが目指すのはサイボーグアイ? 撮るカメラから認識するカメラへ

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モトローラの最新スマホ「Moto G5S Plus」が日本でも発売になった。税抜きで4万円を切る価格ながらもデュアルカメラを搭載、しかも本体デザインはよりスタイリッシュ。
SIMフリースマホ市場の中でも人気の出そうな注目の製品だ。

モトローラのスマホは、ハイスペックな「Moto Z」シリーズが世界中でも人気製品となっている。Moto Zは背面にスピーカーやプロジェクター、ズームカメラなどのアタッチメントを取り付けられる「合体スマホ」としても有名だ。
その後継モデルとなる「Moto Z2 Force」もカメラがデュアル化され、より美しい写真が撮影可能となった。

この2機種に加え、9月にはドイツでフロントカメラを1600万画素に強化した「Moto X4」も発表されている。
こちらはセルフィーに特化したスマホだが、実はリアカメラもデュアル化しカメラスマホとしての性能を大きく引き上げている。

モトローラ、この冬商戦に向け着々とデュアルカメラスマホを次々と投入しているのである。


デュアルカメラに美しいボディーのMoto X4


現在、世界のスマホでは、カメラのデュアル化が進んでいる。
モトローラの動きもそのトレンドにのった動きと言ってよいだろう。

だが今後、単純にカメラを2つ搭載しただけでは他社との差別化は難しい。

そこでモトローラは、最新モデルのMoto X4ではカメラを写真撮影だけではなく、第三の目とも言える「Landmark Detection」機能を搭載することで新たな用途展開を目指している。

Landmark Detectionとは、有名な建物や史跡などのランドマークをカメラで撮影すると、その場で説明を表示してくれるというものだ。

観光地で見かけた建物を撮影するだけで、名前や歴史などを教えてくれるわけだ。
ガイドブックを忘れたり、下調べをしないで観光地を訪れたりしても、Moto X4がガイド役を果たしてくれるのである。

Landmark Detectionは、まだランドマークの情報検索にしか対応していない。
しかし、画像認識エンジンの機能が強化されれば、ほかの用途にも展開できることは容易に想像がつく。
たとえば、
・インスタントラーメンのパッケージを写せば成分やカロリー、そして調理方法を表示する
・おもちゃの写真を写せばメーカー名を表示する
・書籍の表紙を写せば作者の情報や他の著書を教えてくれる
なんてことも十分できるようになるだろう。

つまり、スマホのカメラで写真を撮るだけではなく、認識をしたり、情報を取得したりする、スキャナのようにも使うというわけだ。


ランドマークを撮影すると、名前などを教えてくれる


この機能はまだMoto X4にしか搭載されていないが、いずれほかのデュアルカメラスマホでも利用できるようになるかもしれない。少なくとも今後出てくる製品には搭載されるだろう。

スマホをかざすだけで情報検索ができるようになれば、スマホでアプリを起動して検索する手間も省けて、より便利になることは間違いない。


最近ではGoogle Homeなど音声認識・応答ができるスマートスピーカーがブームになろうとしているが、実はMoto X4もアマゾンの音声AI認識システム「Amazon Alexa」に対応しているのだ。

Amazon Alexa対応のスピーカーは年内にも日本に登場予定で、そうなるとMoto X4に日本語で「テレビをつけて」と話しかけるだけでテレビを操作できるようになるかもしれない。

このように
「カメラで撮る」
「話しかける」
これだけでスマホの操作ができるようになれば、スマホの使い方は今までとは大きくかわるだろう。

モトローラのスマホがデュアルカメラ化を急激に進めているのも、将来のカメラを使ったスキャン機能強化を進めるためという見方も十分に言えそうだ。


モトローラ独特の背面カメラ周りデザイン


ちなみに各社のデュアルカメラスマホは、2つのカメラを本体の裏側に横向き、あるいは縦向きに並べている。一方モトローラは円形のベゼルを配置し、その中にカメラを2つ並べている。このデザインはシングルカメラのスマホも同じで、一目でモトローラとわかる外観だ。

スマホのデザインの差別化が難しくなる中、モトローラは、独自のデュアルカメラ機能とあわせて、カメラデザインでも、独自色、個性をアピールしている。

今後のモトローラのスマホにも、十分、注目していきたい。


山根康宏