声も老ける!オバサン声にならない話し方5ポイント

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 声のいい・悪いが、モテに影響するのは、周りを見ていても実感するのではないでしょうか。

「モテ声」を研究している東京工芸大学准教授の森山剛先生に、前回は入門編として「一瞬でモテ声になるコツ」を聞きました。

「実は『モテ声』を決めるポイントは大きく5つあります。ヽ蠕紊領匹機´∪爾梁腓さ 耳への入りやすさ は辰好好圈璽鼻´ダ爾旅發気任后それぞれバランスよく整っている声が、いい声と言えます」(森山先生)

 女性は一般的に、年を重ねるごとにだんだんと声が低くなっていきます。知らないうちに「オバサン声」にならないよう、「モテ声」のポイントを意識して、若々しい声をいつまでも出し、周りに好印象を与えるようにしたいものです。

 以下、若々しいモテ声になる5つのポイントを森山先生に解説して頂きました。

◆1)滑舌の良さ/サ行とカ行をしっかり発音

 何を言っているのか、「はっきり聞こえる」ということが大事です。そのためには言葉の頭をはっきりいうことです。シンプルに聞こえる音も、実は多くの周波数で構成されています。

 中でも注目すべきなのは、「サシスセソ」の「サ行」(摩擦音)や「カキクケコ」の「カ行」(破裂音)です。これらの音をしっかり発声した場合、滑舌がよく聞こえるのです。

◆2)声の大きさ/言葉の頭をはっきり言う

 言葉の頭をはっきりいうことによって呼気と声がつながり、遠くまで届く大きな声を出すことができるようになります。声の大きさは「音圧」の大小によって決まります。音圧が高い大きな声は力強く、反対に音圧の低い小さな声は、弱々しく感じさせます。

 ある一定の大きさは欲しいですが、ずっと大きいとうるさく聞こえ、低い小さな声で長時間喋られると、イライラを感じてしまいます。音圧の大小がはっきり出て、メリハリがついている声が「モテ声」になります。

◆3)耳への入りやすさ/笑顔で話そう

 人間の耳は色々な音がある中で、特定の成分、周波数だけ(3kHz付近)非常に敏感に聞こえるようにできています。人の耳には常に20Hzから20kHzまでのすべての周波数が聴こえているのですが、外耳から鼓膜に伝わる間に3kHz付近の成分が強調されるため、この辺りの周波数に敏感なのです。

 そして人が笑顔(「イ」を発音したときの口)で声を発する時、この成分が増幅するのです。そのため、照れ笑いでも笑って話すことをお勧めします。

◆4)話すスピード/ゆっくり話そう

 早口で話されると一つ一つの音を捕まえることができません。人の耳に備わっている「マスキング効果」のせいです。ある音を聞く時、周りにある音がその音を隠してしまうことがあります。これを回避するためにはゆっくり音を送り出し、聞く人にマスキング効果が及ばないようにしてあげることで、聞き取りやすい声が実現できます。

 また、ゆっくり話すことによって、大人の落ち着き、包容力がある人と思われ、「モテ声」要素が増すということにもなります。

◆5)声の高さ/「少し高め」を意識する

 男女800名にアンケートをとった結果、女性は少し高めの声、男性は少し低めの声に人気がありました。声は高いほど明るく感じ、低いほど安定しているように聞こえます。男性は女性の高い声を、女性は男性の低い声を好む傾向にあるようです。

 声総研のアンケート調査によると、一般的に最も人気のある「モテ声」の平均は、女性は311Hzで、ピアノの鍵盤のほぼ中央の「レ#」の音、男性は123Hzで女性より1オクターブ+2音低い「シ」の音となります。

http://youtu.be/pvBLkGf9Z8w

◆老け声にならないための「NG習慣」とは?

 また、声の老化は見た目にはわかりません。自分でも分からないまま老化は進行していきます。

 女性同士でも容姿は若々しくバッチリなのに、話してみたら「声、低っ!」みたいで、ガッカリしたということがあると思います。

 「モテ声」になるためにやってはいけないこともいくつかあるのです。そこで、老け声にならないための「NG習慣」も6つ、挙げてもらいました。

1)大声でしゃべりすぎない
 声帯を酷使すると声帯を痛めるので、無理して大声で喋らないこと。

2)スマホやゲームのやり過ぎで下を向く姿勢を長時間しない
 これは下を向く姿勢を長く続けていると、腹筋を使わないため、声が出にくくなってしまうため。

3)口角を下げない
 口角を下げることは、喉の通り道、息の通り道を狭めてしまうため、声も自然と音程が下がり、老化が早まる。

4)口呼吸をしない
 口呼吸は声帯に負担がかかり、声がしわがれ、病気になりやすい。鼻呼吸はウィルスなどの異物は繊毛で排除されるが、口呼吸の場合にはウィルスなどの異物が喉から入ってくるため。

5)「合ってない靴」を履かない
 靴と声の老化は一見、関係なさそうだが、ハイヒールなどで猫背になったり、体のバランスが崩れたりするなど、靴が合っていないと体の重心の位置が不安定になり、正しい発声法が出来なくなる。

6)「噛み合わせの悪さ」に注意
 噛み合わせが悪いと口呼吸になってしまい、唾液分泌が促されない。そのためにブレスが思ったようにできず、詰まった声になり十分な発声ができなくなる。

 まずは自分の『持ち声』を知ることから始めるのが良いでしょう。

 スマホなどで自分の声を録音して確認するのもいいでしょう。声を出すとき、自分で認識している声と、相手に聞こえている声には差があるものです。自分の声が相手にはどのように聞こえているのか、自分自身の声を知り、5つのポイントを実行してみることをオススメします。

「モテ声」を普段から意識して続けていると、仕事でもプライベートでも良い効果が現れるので、是非試してみてはどうでしょうか。

― モテ声になるコツ Vol.2―

<TEXT/草薙厚子>

【森山剛氏プロフィール】
東京工芸大学・メディア画像学科准教授。慶応大学助手、米カーネギーメロン大ロボティクス研究所などを経て現職。現在、AI(人工知能)を用いた健康増進に関する研究を行っている