三代目JSB今市&ベッキー司会の“360度音楽番組”『LOVE or NOT♪』は新潮流を生み出すか?

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 10月14日から新型PlayStation®VRが発売されるなど、さらに身近なものになりつつあるVR。『バイオハザード』はじめ、よりリアルな体験ができるゲームなどが話題だが、音楽とコラボした取り組みも増加している。例えば360度の映像を楽しめるMVを、Gorillaz、Aviciiといった海外アーティストのみならず、国内でも倉木麻衣、安藤裕子といったシンガーが次々公開。さらに音楽サービス・うたパスで楽しめるコンテンツとして、VRを用いたより没入感ある360度MVにAwesome City Club、 GLIM SPANKY、go!go!vanillasなどのバンドが取り組んでおり、一時的な流行に留まらない先進的な取り組みになっていると言えるだろう。

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 他にも『a-nation』やMIYAVI、Coldplayなどのライブ映像がVRで配信されていたり、ライブハウスに直行するWILLERの高速バスでDISH //のVRコンテンツを提供するなど、様々な取り組みが行なわれている。GoogleによるInside Music(楽曲を構成するサウンドをバーチャル空間で異なる方向から聴くことができる)や、オーケストラコンサートを楽しめるPSVR向けソフト『JAPAN Studio VR音楽祭』など新たな挑戦も次々と行っているという印象だ。

 そんな中、今注目が集まるのが音楽番組『LOVE or NOT♪』(dTV、FODで配信)。今市隆二(三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE)とベッキーがMCを務める同番組では、ゲストによるライブパフォーマンス部分を360度で収録し、スマートフォン向けアプリ・dTV VRでVR映像として配信している。例えば第1回ではLeolaがギターを手に歌唱。臨場感ある彼女のパフォーマンスを映しているのみならず、後ろ側では他の出演者がライブを楽しんでいる様子も見られる、という新しい試みとなっていた。

 スマートフォンを片手に見るだけでも十分面白いが、VRゴーグルにスマートフォンをセットして鑑賞すると、より迫力があり目の前でライブを見ているような感覚を味わえる。同番組で今後、バンドやダンスグループをゲストに迎えれば、さらにパワフルなパフォーマンスが楽しめそうだ。

 音楽番組としては、2016年に放送された『THE MUSIC DAY 夏のはじまり。』(日本テレビ系)連動企画として、AKB48による360度動画が公開されたことがあるものの、ほかにはほとんど例がない(ちなみに同映像ではメンバーに周囲を囲まれたような体験ができる)。こうしたVR映像はスマートフォンやPC画面を動かして楽しむこともできるが、ヘッドマウントディスプレイやゴーグル、専用アプリなどが必要な場合が多い。そのため現時点では通常の地上波番組でVRを用いた360度の映像を放送するというのは実現が難しいが、配信であればVR技術を取り入れた音楽番組も今後増えていくだろう。VR技術を導入することで、音楽番組のあり方は新たなものになりそうだ。(村上夏菜)