玉田は湘南戦で1得点・1アシストの活躍。改めて能力の高さを証明してみせた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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[J2リーグ37節]名古屋3-2湘南/10月15日(日)/パロマ瑞穂スタジアム
 
 首位湘南との大一番で勝利の立役者となったのは、今季3年ぶりに名古屋に復帰した玉田圭司。かつて類稀なスピードと鋭い嗅覚で2010年に13得点を奪い、名古屋を優勝に導いた点取り屋だ。
 
 4-4-2システムの2トップの一角で先発した玉田は、序盤から精力的にボールを引き出し、攻撃にリズムを生み出していった。見せ場は開始早々に訪れる。4分、小林裕紀からのパスに反応すると、素早いドリブルからグラウンダーのクロスで、ガブリエル・シャビエルの先制ゴールをアシストしたのだ。
 
 幸先良く先制した名古屋はその後、前半のうちに2点を返され一時は逆転されたが、後半開始から投入したシモビッチのゴールで同点に。
 
 一進一退の展開で迎えた54分、またも玉田が輝きを放ってみせた。FKの流れから田口泰士の放ったボールに左足のかかとで逸らすように合わせ、ゴールに流し込んだ。値千金の決勝点を決め、スタジアムを沸かせてみせたのだ。
 
 この時、シュート性のボールにヒールで合わせた技術も素晴らしかったが、見逃せないのはその嗅覚だ。
 
 田口の蹴ったボールにゴール前で反応できたのは玉田のみ。まるで事前に打ち合わせをしていたかのような読みの鋭さに、“これぞ玉田”というストライカーの凄みを改めて感じた。
 
 試合後、玉田は「(FKの直前)話し合いには参加していませんでした。ただ“来るかな”と思ったらボールが来た。泰士はシュートだったと思うんですけど。うまく角度を変えて決められた」と振り返る。
 
 このレフティFWの活躍もあり名古屋は4連勝。自動昇格圏の2位福岡とは勝点差3まで迫った。前節の山口戦から2戦連続と調子を上げるストライカーが、名古屋を昇格に導くか。
 
【名古屋3-2湘南 PHOTO】玉田、シモビッチの技ありゴールで首位を撃破!

取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)